はじめての人向け 実践ガイド

問い合わせフォームのメールをGmailで受け取り、
独自ドメイン名義で返信する方法

Formspree + エックスサーバー + Gmail。全40手順・実際の画面写真つき。この手順自体に費用はかかりません。

🔍 画像は押すと大きく表示できます

このガイドは何のためのものか

問い合わせフォームの通知を あなたの名前@あなたのドメイン に届くようにし、それを普段のGmailで受け取り、返信すると自動で独自ドメイン名義になるところまでを設定するガイドです。

なぜ必要ですか

独自ドメインのメールアドレスを作っただけでは、まだ半分です。よくあるのは次の3つです。

フォームの通知先が個人アドレスのままで、窓口を独自ドメインにした意味がない
返信すると個人のGmailアドレスが相手に表示されてしまう
転送メールが迷惑メール判定され、ある日から届かなくなっても気づけない

返信して初めて相手に見えるもの

受信は転送で成立しますが、返信の差出人はGmailの設定次第です。ここを設定しないと、丁寧に対応したつもりでも、相手の画面には見慣れない個人アドレスが表示されます。

所要時間の目安

20分前後です。フォームの通知先設定(Part 1)が5分前後、転送の確認(Part 2)が1分前後、Gmailでの送信設定(Part 3・いちばん時間がかかります)が10分前後、返信名義の切り替え(Part 4)が1分前後、迷惑メール対策(Part 5)が1分前後、最後の確認(Part 6)が2〜3分です。

用意するもの

独自ドメインのメールアドレス(作成とGmailへの転送設定が済んでいること)
そのメールアドレスのパスワード
Formspreeのアカウント(問い合わせフォームで使っている場合)
普段使っているGmail

メールアドレスの作成と転送設定がまだの方は、先に「独自ドメインのメールアドレスを作り、Gmailで受け取る方法」を済ませてください。

どの端末で何をするか

パソコン(またはタブレット)1台だけで進みます。画像もすべてパソコンの画面です。スマートフォンに持ち替える手順はありません。

すでに済んでいる人は

フォームからのテスト送信がGmailの受信トレイに届き、それに返信したときの差出人が独自ドメインになっていることを確認済みの方は不要です。

Part 1|フォームの通知先を独自ドメインに向ける

問い合わせフォームの通知が、どのアドレスに届くかを決めます。このガイドでは Formspree を例にします。

もし、フォームを使っておらず直接メールだけで受けている方は、このPartは飛ばして構いません。

Formspreeでフォームの画面を開く

Formspreeにログインし、問い合わせフォームを選びます。

上の方に「Overview」「Submissions」「Settings」「Workflow」「Rules」という並びが出ていれば、正しい画面です。

手順1:Formspreeでフォームの画面を開く
手順1:Formspreeでフォームの画面を開く

「Account」を押す

まず、通知先に使いたいアドレスがFormspreeに登録されているかを確認します。画面右上の「Account」を押します。

手順2:「Account」を押す
手順2:「Account」を押す

登録済みのアドレスを確認する

「LINKED EMAILS」の欄に、使えるアドレスが並んでいます。「VERIFIED」と表示されているものだけが通知先に選べます。

使いたい独自ドメインのアドレスが、ここに VERIFIED で並んでいれば準備完了です。次の手順に進んでください。

手順3:登録済みのアドレスを確認する
手順3:登録済みのアドレスを確認する

もし、まだ登録されていなければ追加する

もし、使いたいアドレスが一覧に無い場合は、同じ画面の「+ Add Email」から追加します。アドレスを入れて「Add Email」を押すと、そのアドレス宛に認証メールが届きます。メール内のリンクを押すと、状態が「PENDING」から「VERIFIED」に変わります。

認証メールは通常すぐ届きます。もし、数分待っても見あたらないときは、迷惑メールフォルダも確認してください。

もし、「+ Add Email」が見当たらないとき

無料プランで登録できるアドレスは2つまでです。上限に達していると、このボタン自体が表示されません。使わないアドレスを削除するか、プランを上げる必要があります。

画像なし(例外)

登録上限の都合で画面を再現できなかったため、画像がありません。

「Workflow」を押す

アドレスの準備ができたら、フォームの画面に戻って「Workflow」を押します。

手順5:「Workflow」を押す
手順5:「Workflow」を押す

「Email」の右にあるメニューを押す

「Actions」の中に「Email」という項目があります。その行の右端にある点が縦に3つ並んだ印を押します。

手順6:「Email」の右にあるメニューを押す
手順6:「Email」の右にあるメニューを押す

「Settings」を押す

小さなメニューが開くので「Settings」を押します。

手順7:「Settings」を押す
手順7:「Settings」を押す

通知先の欄を押す

「Email Settings」が開きます。いま設定されている通知先が表示されているので、その欄を押します。

手順8:通知先の欄を押す
手順8:通知先の欄を押す

独自ドメインのアドレスを選ぶ

選べるアドレスの一覧が出ます。独自ドメインのアドレスを押します。

画面の案内にある通り、ここに出るのはアカウントに登録済みのアドレスだけです(「Where to send submissions. To add a new email address, visit the account page.」)。

手順9:独自ドメインのアドレスを選ぶ
手順9:独自ドメインのアドレスを選ぶ

「Save」を押す

右の「Save」を押して確定します。「Plugin updated successfully.」と出れば保存されています。

手順10:「Save」を押す
手順10:「Save」を押す

Part 2|転送の設定を確認する

通知先を独自ドメインに向けても、そのアドレスからGmailへの転送が正しくなければ手元には届きません。ここで一度確認します。

メールアドレスの一覧で「転送」を押す

エックスサーバーのサーバーパネルを開き、「メール」→「メールアカウント設定」に進みます。通知先に設定したアドレスの行にある「転送」を押します。

もし、行がいくつもある場合は、アドレスの文字をよく見て、目的の行のボタンを押してください。

手順11:メールアドレスの一覧で「転送」を押す
手順11:メールアドレスの一覧で「転送」を押す

「メールボックスに残す」になっているか確認する

枠で囲んだ2行を見てください。「メールボックスに残す」が選ばれていることと、転送先が普段使っているアドレスになっていることを確認します。

「残さない」だと復旧できません

「メールボックスに残さない」にすると、転送した瞬間にサーバーから原本が消えます。転送先で迷惑メール判定されたり、うっかり消してしまったときに取り戻す手段がなくなります

手順12:「メールボックスに残す」になっているか確認する
手順12:「メールボックスに残す」になっているか確認する

Part 3|Gmailから独自ドメイン名義で送れるようにする

ここが本題です。受信は転送で成立していますが、このままでは返信の差出人が個人のGmailアドレスになります。

Gmailに「このアドレスとしても送信していい」と教える設定をします。手順は多いですが、一度きりの作業です。

Gmailの歯車を押す

Gmailを開き、画面右上の歯車の印を押します。

▼ ここを押すとGmailが新しいタブで開きます

https://mail.google.com/
手順13:Gmailの歯車を押す
手順13:Gmailの歯車を押す

「すべての設定を表示」を押す

右側に「クイック設定」が開きます。いちばん上の「すべての設定を表示」を押します。

手順14:「すべての設定を表示」を押す
手順14:「すべての設定を表示」を押す

「アカウントとインポート」を押す

設定画面が開きます。上に並ぶタブから「アカウントとインポート」を押します。

手順15:「アカウントとインポート」を押す
手順15:「アカウントとインポート」を押す

「他のメール アドレスを追加」を押す

「名前:」の欄まで下がると、現在の送信名義が並んでいます。その下の「他のメール アドレスを追加」を押します。

手順16:「他のメール アドレスを追加」を押す
手順16:「他のメール アドレスを追加」を押す

名前を入力する

小さな別ウィンドウが開きます。「名前」には相手のメール画面に差出人として表示される名前を入れます。

最初はGmailアカウントの氏名が入っています。会社の窓口として使うなら、画像と同じように会社名やサービス名に変えるのがおすすめです。特に決まっていない方は、そのままの氏名でも問題ありません。

手順17:名前を入力する
手順17:名前を入力する

メールアドレスを入力する

「メール アドレス」に、独自ドメインのアドレスを入れます。

手順18:メールアドレスを入力する
手順18:メールアドレスを入力する

「エイリアスとして扱います」のチェックを外す

最初からチェックが入っています。これを外してください

外すことで、Gmailが自分の別名として扱うのをやめ、次の手順で指定するサーバーを経由して本当にそのアドレスから送信するようになります。

手順19:「エイリアスとして扱います」のチェックを外す
手順19:「エイリアスとして扱います」のチェックを外す

「次のステップ」を押す

入力できたら「次のステップ »」を押します。

手順20:「次のステップ」を押す
手順20:「次のステップ」を押す

SMTPサーバーの欄を確認する

送信に使うサーバーを指定する画面に変わります。「SMTP サーバー」の欄は、多くの場合Gmailが自動で埋めてくれます。

もし、空欄だったり違う値が入っている場合は、エックスサーバーのサーバーパネルで「メール」→「メールアカウント設定」→「メールソフト設定」タブを開くと、あなた専用の値が書いてあります。この値は契約ごとに違うので、人が書いた記事の値をコピーしてはいけません。確認したら、このタブは閉じずに、別のタブで開いて見比べると迷いません。

手順21:SMTPサーバーの欄を確認する
手順21:SMTPサーバーの欄を確認する

ポートと接続方式はそのままでOK

「ポート」は最初に選ばれている値のままで構いません。その下の「TLS を使用したセキュリティで保護された接続(推奨)」も、選ばれたままにします。

もし、あとで接続に失敗する場合だけ、ポートを 465 に変えて「SSL を使用したセキュリティで保護された接続」を選び直してください。どちらでも通ります。

画像なし(例外)

この手順は画面を変更しないため、画像はありません。

ユーザー名を「@より後ろも含めた」アドレスに直す

この手順がいちばんつまずきます。

Gmailは「ユーザー名」に@より前だけを自動で入れます。ところがエックスサーバーは、サーバーパネルに「ユーザー名(アカウント名)=設定するメールアドレス(@以降も含む)」と明記している通り、@より後ろも含めた完全なアドレスを求めます。

つまり自動入力のままでは認証に失敗します。画像のように、完全なメールアドレスに書き直してください。

もし、「認証できません」と出たら、まずここ

このとき出るエラーは「ユーザー名またはパスワードが正しくありません」といった内容で、どちらが原因かは教えてくれません。パスワードを何度も打ち直す前に、この欄を疑ってください。

手順23:ユーザー名を「@より後ろも含めた」アドレスに直す
手順23:ユーザー名を「@より後ろも含めた」アドレスに直す

パスワードを入力する

そのメールアドレスのパスワードを入れます。Gmailのパスワードではありません。メールアドレスを作ったときに設定した、メール専用のパスワードです。

もし、分からなくなっている場合は、サーバーパネルの「メールアカウント設定」で該当アドレスの「編集」を開き、「パスワード生成」で作り直してから、その値をここに入れてください。サーバーパネルは別のタブで開くと、このGmailの画面を閉じずに済みます。

手順24:パスワードを入力する
手順24:パスワードを入力する

「アカウントを追加」を押す

「アカウントを追加 »」を押します。ここでGmailがサーバーに接続して、入力内容が正しいかを確かめます。

手順25:「アカウントを追加」を押す
手順25:「アカウントを追加」を押す

確認メールが送られたことを確認する

「ご使用の他のサーバーを検出し、認証情報を確認しました」と出れば、サーバーへの接続は成功です。

続けて、そのアドレス宛に確認リンクを記載したメールが送られます。このウィンドウは開いたままで構いません。

手順26:確認メールが送られたことを確認する
手順26:確認メールが送られたことを確認する

Gmailで確認メールを開く

Gmailの受信トレイに戻ります。「Gmail チーム」から届いた「Gmail からのご確認 - ◯◯ を差出人としてメールを送信します」というメールを開きます。

もし、受信トレイで見つけにくいときは、検索窓に自分のアドレスを入れて探すと早いです。

このメールは、いま設定したアドレス宛に送られ、転送設定によってこの受信トレイに流れてきます。つまりこのメールが届いた時点で、転送も正しく動いていることが確認できます。

もし、見あたらないときは、迷惑メールフォルダも確認してください。数分かかることもあります。

手順27:Gmailで確認メールを開く
手順27:Gmailで確認メールを開く

メール内の確認リンクを押す

メールを開くと、確認用のリンクが載っています。それを押します。

手順28:メール内の確認リンクを押す
手順28:メール内の確認リンクを押す

「確認」を押す

新しいタブが開き、確認画面が出ます。「確認」ボタンを押します。

手順29:「確認」を押す
手順29:「確認」を押す

「確認が完了しました」を確認する

「確認が完了しました」と表示されれば、送信名義の設定は完了です。このタブは閉じて構いません。

手順30:「確認が完了しました」を確認する
手順30:「確認が完了しました」を確認する

設定画面で「未確認」が消えたことを確認する

「アカウントとインポート」に戻ります。追加したアドレスの行から「未確認」の表示が消えていれば、正しく登録されています。

手順31:設定画面で「未確認」が消えたことを確認する
手順31:設定画面で「未確認」が消えたことを確認する

Part 4|返信の名義を自動で切り替える

ここまでで「独自ドメイン名義で送れる」ようになりました。ただし自動では切り替わりません。あと1箇所だけ設定します。ここを飛ばすと、せっかくの設定が返信時に使われません。

「メールを受信したアドレスから返信する」を選ぶ

同じ「アカウントとインポート」の画面を下に見ていくと「デフォルトの返信モードを選択」があります。上の「メールを受信したアドレスから返信する」を選んでください。

これで、独自ドメイン宛に届いた問い合わせに返信すると自動的にその名義で、個人宛のメールに返信するときは個人アドレスで、と相手や用件に応じて自動で使い分けてくれます。

選ぶだけで保存されます。保存ボタンはありません。

手順32:「メールを受信したアドレスから返信する」を選ぶ
手順32:「メールを受信したアドレスから返信する」を選ぶ

Part 5|迷惑メール判定を防ぐ(保険)

ここまでで機能は完成しています。最後は保険です。1分で終わります。

転送されたメールは、送信経路の検証が崩れる性質があるため、ある日突然まとめて迷惑メールに振り分けられることがあります。しかも本人は気づけません。それを防ぐルールを入れておきます。

検索窓の検索オプションを押す

Gmailの検索窓の右端にある、横線が並んだ印を押します。

手順33:検索窓の検索オプションを押す
手順33:検索窓の検索オプションを押す

From欄に条件を入力する

「From」の欄に、自分のドメインとフォームサービスのドメインを OR でつないで入れます。画像と同じ形で、ご自身のドメインに置き換えてください。

あなたのドメイン OR formspree.io

もし、フォームを使っていない方は、自分のドメインだけで構いません。

手順34:From欄に条件を入力する
手順34:From欄に条件を入力する

「フィルタを作成」を押す

パネル右下の「フィルタを作成」を押します。この時点ではまだ作成されません。次の画面で動作を選びます。

手順35:「フィルタを作成」を押す
手順35:「フィルタを作成」を押す

「迷惑メールにしない」にチェックを入れる

動作を選ぶ画面に変わります。<strong>「迷惑メールにしない」</strong>にチェックを入れます。これが本命です。

手順36:「迷惑メールにしない」にチェックを入れる
手順36:「迷惑メールにしない」にチェックを入れる

あわせてラベルを付けておく(任意)

同じ画面の「ラベルを付ける」にもチェックを入れ、「問い合わせ」などの名前で新しいラベルを作っておくと、後から問い合わせだけをまとめて見返せます。入れなくても構いません。

画像なし(例外)

ラベル名は自由に決められるため、画面の見た目が人によって変わります。そのため画像はありません。

「フィルタを作成」で確定する

最後に「フィルタを作成」を押して確定します。

手順38:「フィルタを作成」で確定する
手順38:「フィルタを作成」で確定する

Part 6|最後に、通しで確かめる

設定は終わりました。でも確かめるまでが設定です。3分で終わります。

フォームから自分でテスト送信する

自分のサイトの問い合わせフォームを開き、実際に1件送信してみてください。名前も内容も「テスト」で構いません。

画像なし(例外)

この操作はご自身のサイト上で行うため、画像はありません。

届いた通知に返信し、差出人を確認する

Gmailの受信トレイ(迷惑メールフォルダではなく)に通知が届いたら、そのメールに返信してみてください。

返信画面の差出人が独自ドメインのアドレスになっていれば完成です。念のため、自分の別のメールアドレス宛に返信して、受け取った側でどう表示されるかを見ておくと確実です。

もし、差出人が個人のGmailアドレスのままなら、Part 4の返信モードが切り替わっていない可能性があります。戻って確認してください。

画像なし(例外)

この操作はご自身のGmailで行うため、画像はありません。

これで、窓口として成立します

最初から最後まで、一貫した会社の窓口に

問い合わせが独自ドメインに届き、Gmailで受け取れて、返信も独自ドメイン名義で出ていく。相手から見ると、最初から最後まで一貫した会社の窓口になります。

受信箱を増やしたいときは

受信箱を分けたい場合は、同じ手順でもう1つアドレスを追加できます。Gmailは受信したアドレスごとに名義を切り替えるので、増やしても運用は変わりません。

読み終えた人へ — 次の一歩

問い合わせフォームの通知先の設定から、Gmailでの独自ドメイン名義の送信設定、迷惑メール対策まで できました。あとは実際の問い合わせを、この窓口で受け取るだけです。

ほかのガイドは 実践ガイド一覧 にあります。

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