1人会社×AI社員 実践ガイド

Claudeに資料を渡す前に、
社名と個人名を伏せる方法

「これ、貼っていいのかな」で手が止まる人のための、AIに渡す前の名前隠し。
全24手順・実際の画面写真つき。追加費用0円でできます。

🔍 画像は押すと大きく表示できます

先に、いちばん大事なこと

勤務先・顧客のルールがいちばん優先です。会社やお客様との取り決めでAIの利用や資料の持ち出しが制限されている場合は、そちらに従ってください。判断に迷う資料は、そもそもAIに渡さない——これがこのガイドの前提です。

このガイドは何のためのものか

会社名・人名が入った資料を、名前を伏せ字にしてからClaudeに渡すためのガイドです。スプレッドシートの「検索と置換」だけを使うので、特別な道具はいりません。一度「伏せ字ルール表」を作れば、次からは使い回せます。

なぜ必要か

「この資料、AIに貼っていいのかな」——ここで手が止まって、結局AIを使うのをやめてしまう人がとても多いからです。名前を伏せる型を1つ持っておくと、この迷いがなくなります。逆にこの型がないと、会社や顧客の名前をそのまま外部のサービスに渡してしまうことになりかねません。

所要時間の目安

30分ほどです(目安なので前後します)。ルール表を作るのは初回だけで、2回目からは置換と貼り付けだけになります。

用意するもの

Googleアカウント(スプレッドシートを使うため。無料)
Claudeのアカウント(登録ガイドで無料で作れます)
パソコン(スマートフォンでもできますが、コピーと貼り付けが多いのでパソコンがおすすめです)

お金はかかりません

無料プランのままでできます。このガイドの画像も、すべて無料プランで撮ったものです。

すでに済んでいる人は

勤務先にAI利用のルールがあり、匿名化のやり方が決まっている人は、このガイドは不要です。そのルールに従ってください。

Part 1 伏せ字ルール表を作る

初回だけの準備です。ここで作った表は、ずっと使い回せます。

新しいスプレッドシートを開く

下のアドレスを押すと、新しいスプレッドシートが開きます。画像と同じような、空のシートが出ればOKです。もし、画面の右側に「表」の案内が出たら、「OK」やバツ印で閉じてかまいません。

▼ ここを押すと新しいスプレッドシートが開きます

https://sheets.newGoogleアカウントでのログインが必要です(無料)。
手順1:新しいスプレッドシートを開く
手順1:新しいスプレッドシートを開く

伏せ字ルール表を入力する

A列に「実際の名前」、B列に「置きかえ後」を入力します。画像と同じ形で、自分が資料でよく使う会社名や人名を書いてください。画像はこのガイドで使う練習用の例です(「株式会社みほん商事」は実在しない練習用の名前です)。

実際の名前 → 置きかえ後
株式会社みほん商事 → A社
山田花子 → Xさん
example@gmail.com → (メールは伏せる)
手順2:伏せ字ルール表を入力する
手順2:伏せ字ルール表を入力する

「シート1」のタブを2回押す

画面の下にある「シート1」というタブを、2回続けて押します。タブの文字が書き換えられる状態になります。

手順3:「シート1」のタブを2回押す
手順3:「シート1」のタブを2回押す

「ルール表」と入力して、Enterを押す

「ルール表」と入力して、Enterを押します。タブの名前が「ルール表」に変わればOKです。

手順4:「ルール表」と入力して、Enterを押す
手順4:「ルール表」と入力して、Enterを押す

「+」を押して、新しいシートを作る

画面の左下にある「+」を押します。「シート2」という新しいシートができます。

手順5:「+」を押して、新しいシートを作る
手順5:「+」を押して、新しいシートを作る

新しいシートの名前を「資料」に変える

手順3〜4と同じやり方です。「シート2」のタブを2回押して、「資料」と入力し、Enterを押します。

手順6:新しいシートの名前を「資料」に変える
手順6:新しいシートの名前を「資料」に変える

「資料」シートに、伏せたい文章を貼る

「資料」シートのA1のマスを押して、Claudeに見せたい文章を貼り付けます。画像は練習用の例文です。まずはこの例文で、最後まで一度通してみるのがおすすめです。

山田花子様(株式会社みほん商事)

いつもお世話になっております。
先日お送りした見積書の内容について、社内で確認したい点があり、
お返事が来週になりそうです。
急がせてしまいご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
手順7:「資料」シートに、伏せたい文章を貼る
手順7:「資料」シートに、伏せたい文章を貼る

Part 2 検索と置換で、伏せ字にする

ここが本体です。範囲を「このシート」にするのを忘れないでください。

「編集」を押す

「資料」シートを開いたまま、画面の上にある「編集」を押します。

手順8:「編集」を押す
手順8:「編集」を押す

「検索と置換」を押す

開いたメニューのいちばん下にある「検索と置換」を押します。画像では「⌘+Shift+H」と書いてありますが、Windowsのパソコンでは「Ctrl+Shift+H」と表示されます。どちらも、メニューから押せば同じです。

手順9:「検索と置換」を押す
手順9:「検索と置換」を押す

「検索」の範囲を押す

小さな窓が開きます。入力する前に、先に範囲を変えます。「すべてのシート」と書かれたところを押してください。

手順10:「検索」の範囲を押す
手順10:「検索」の範囲を押す

「このシート」を選ぶ

「このシート」を押します。ここが「すべてのシート」のままだと、せっかく作ったルール表の側まで置きかわってしまい、対応表が壊れます。地味ですが、このガイドでいちばん大事な1手です。

手順11:「このシート」を選ぶ
手順11:「このシート」を選ぶ

「検索」の欄に、伏せたい名前を入力する

いちばん上の「検索」の欄に、ルール表のA列に書いた名前を1つ入力します。画像と同じ練習をする方は「株式会社みほん商事」と入力してください。

手順12:「検索」の欄に、伏せたい名前を入力する
手順12:「検索」の欄に、伏せたい名前を入力する

「置換後の文字列」の欄に、置きかえ後を入力する

2つ目の「置換後の文字列」の欄に、ルール表のB列に書いた置きかえ後を入力します。画像と同じ練習をする方は「A社」と入力してください。

手順13:「置換後の文字列」の欄に、置きかえ後を入力する
手順13:「置換後の文字列」の欄に、置きかえ後を入力する

「すべて置換」を押す

下にある「すべて置換」を押します。もし、「すべてのシートで値が置き換えられます。よろしいですか?」という確認が出たら、範囲が「すべてのシート」のままになっています。「キャンセル」を押して、手順10〜11で範囲を選び直してください(OKを押すと、ルール表の側まで書き換わってしまいます)。

手順14:「すべて置換」を押す
手順14:「すべて置換」を押す

「置換しました」の表示を確認する

窓の中に「株式会社みほん商事 に一致するインスタンス 1 個を A社 に置換しました」のようなお知らせが出ればOKです。「インスタンス」は聞き慣れない言葉ですが、「見つかった数」という意味です。

手順15:「置換しました」の表示を確認する
手順15:「置換しました」の表示を確認する

残りの名前も置きかえて、「完了」を押す

手順12〜14と同じやり方で、ルール表にある残りの名前(練習では「山田花子」→「Xさん」)も置きかえます。全部終わったら「完了」を押して窓を閉じます。

手順16:残りの名前も置きかえて、「完了」を押す
手順16:残りの名前も置きかえて、「完了」を押す

資料が伏せ字になったことを確認する

文章の中の会社名と人名が、「A社」「Xさん」に変わっていることを、自分の目で確認してください。置きかえ忘れがないか、上から順に読むのがいちばん確実です。

手順17:資料が伏せ字になったことを確認する
手順17:資料が伏せ字になったことを確認する

左上のファイル名を押す

画面の左上にある「無題のスプレッドシート」を押します。名前が書き換えられる状態になります。ファイル名にお客様の名前や案件名が入っていると、そこから伝わってしまうため、次の手順で名前を変えます。

手順18:左上のファイル名を押す
手順18:左上のファイル名を押す

自分で分かる名前に変える

個人名や会社名が入らない名前を入力して、Enterを押します。画像では「伏せ字れんしゅう」にしています。

手順19:自分で分かる名前に変える
手順19:自分で分かる名前に変える

「伏せたつもり」で残りやすい場所を確認する

文章の本文以外にも、名前が残りやすい場所があります。Claudeに渡す前に、下の4つを確認してください。

名前が残りやすい場所・4つ

① ファイルの名前(手順19で変えたところ)
② ヘッダー・フッター(印刷用の欄外。WordやExcelの資料で残りがち)
③ シートの名前(下のタブ。「〇〇様案件」などが残りがち)
④ 見えていない列や行(置換は非表示の行や列にも届きますが、置きかえ忘れがあっても目で気づけません。非表示がある資料は、いったん再表示して確認してください)

画像なし(例外)

この手順は確認だけなので、画像はありません。

Part 3 伏せた資料を、Claudeに渡す

伏せ字が済んだら、あとは貼って送るだけです。

Claudeを開く

下のアドレスを押すとClaudeが開きます。画像と同じような入力画面が出ればOKです。

▼ ここを押すとClaudeが新しいタブで開きます

https://claude.ai/アカウントがない方は先に Claudeアカウント登録ガイド へ(無料で作れます)。
手順21:Claudeを開く
手順21:Claudeを開く

依頼文と、伏せ字にした文章を貼り付ける

入力欄に、下の枠の依頼文を貼り付けて、「(ここに〜)」の部分を、手順17で確認した伏せ字済みの文章と入れ替えます。スプレッドシートの資料シートで文章をコピーして貼り付ければOKです。

次の文章は、取引先へのメールの下書きです。
相手に失礼がないか確認して、直したほうがよい箇所があれば教えてください。

(ここに伏せ字にした文章を貼る)
手順22:依頼文と、伏せ字にした文章を貼り付ける
手順22:依頼文と、伏せ字にした文章を貼り付ける

送信ボタンを押す

入力欄の右下にある、上向き矢印のボタンを押します。

手順23:送信ボタンを押す
手順23:送信ボタンを押す

返答を確認する

数秒〜数十秒で返答が表示されます。画像の練習例では、Claudeが「Xさん様」の敬称の重なりなど、直したほうがよい箇所を指摘してくれました。名前を伏せたままでも、文章の確認は問題なくできる——これが今日の成功体験です。もし、「通知を受け取りますか?」という案内が出たら、バツ印で閉じてかまいません。画像の返答に「**」という記号が見えますが、これは文字を太くするための飾りの記号で、そのまま表示されてしまうことがあります。気にしなくて大丈夫です。

手順24:返答を確認する
手順24:返答を確認する

この型を守るための3つの約束

ルール表そのものは、Claudeに渡さない

ルール表は「どの名前を何に置きかえたか」の対応表です。これを一緒に渡してしまうと、伏せ字にした意味がなくなります。Claudeに貼るのは、置換が終わった「資料」シートの文章だけです。

返答の中の「A社」「Xさん」は、自分の頭の中で読み替える

Claudeの返答には「A社」「Xさん」のまま出てきます。ルール表を手元で見ながら、自分の頭の中で本当の名前に読み替えて使ってください。返答を社内資料に貼るときも、実名に戻すのは自分の手で行うのが安全です。

迷ったら、渡さない

マイナンバー・口座情報・健康や人事評価に関わる内容など、伏せ字にしても渡してよいか迷う資料は、渡さないでください。「伏せれば何でもOK」ではなく、「迷ったら渡さない」がこの型の土台です。

読み終えた人へ — 次の一歩

「伏せてから渡す」の型が1回通りました。ルール表は使い回せるので、 2回目からは置換だけで済みます。この型があれば、資料を渡す系の作業を安心して試せます。

▼ 伏せた資料で、次はこれ

Claudeに資料を読ませて要約を作る方法今日の型で伏せた資料をそのまま使えます(無料プランのままできます)。

ほかのガイドは 実践ガイド一覧 にあります。

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