「HPは持って当たり前」って、本当ですか?
個人事業主の方から、よくこんな質問をいただく。
「自分の仕事って、ホームページ持ってないとマズいですよね?」
正直に言うと、業種による。HPを持った方がいい人もいれば、HPに数十万円かける必要がない人もいる。お金と時間の限られた個人事業主にとって、判断を間違えると、本当にもったいないことになる。
うちは、HP制作もManyChat構築も、両方やっている。だからこそ、「全業種HPが必要です」とは言わない。本当に必要な業種にだけ、しっかり作ったHPをお渡ししたい。今日はその「線引き」を、できるだけフラットに書いてみる。
HPを「持つべき」3つの業種パターン
まず、HPを持った方が圧倒的にビジネスが伸びる業種から書く。共通しているのは、3つのパターンに当てはまることだ。
このどれかに当てはまる業種は、HPを持つ価値が、かけるコストを大きく上回る。逆に言えば、ここに当てはまらない業種は、HPに数十万円を投じる前に、別の選択肢を考えた方がいい。
HPが「なくても困らない」3つの業種パターン
次は、HPを「持たなくても、ビジネスが回る」業種。ここはHP制作業者があまり言いたがらない話だが、正直に書く。
あなたの業種に合っているか、
それだけが基準だ。
「持つべき」業種が、最初にやることは?
マトリクスで右上・左上に当てはまる人は、HPを作る価値が確実にある。ただ、いきなり制作会社に数十万円払う前に、知っておいてほしいことがある。
HPを公開するには、「サーバー」と「ドメイン」という土台がいる。サーバーは家でいう「土地」、ドメインは「住所」のようなものだ。これは制作会社に任せず、自分で契約しておく方が、後で困らない。
理由はシンプルで、制作会社にすべて任せると、何かあった時に自分のサイトなのに自分でいじれないからだ。サイトを別の会社で作り直したくなったとき、サーバーとドメインが自分の名義になっていないと、移管にお金と時間がかかる。
サーバーは、個人事業主が使うなら「エックスサーバー」が定番だ。理由は3つある。表示速度が速い・国内シェアが大きく情報が多い・万一困ったときのサポートが手厚い。月1,000円前後から始められて、長く使うことを考えるとコスパが良い。
「なくても困らない」業種は、何にお金を使うべきか
逆に、マトリクスで右下・左下に当てはまる業種は、HPに大きな投資をする前に、別の選択肢を考えた方がいい。
たとえば、Instagramで集客しているコスメブランド。SNS完結系の業種なら、HPを30万円かけて作るより、その予算をInstagram投稿のクオリティ向上と、ManyChatによる自動DM導線の整備に使った方が、売上に直結する可能性が高い。
飲食店なら、食べログ・ホットペッパーグルメへの掲載費とInstagram運用にお金を使う方が、自社HPに投資するより効果が出やすい。お客さんはまず「食べログで探す」からだ。
つまり、業種によって「お金の使い道」は変わる。HPが正解の業種もあれば、SNS+ManyChatが正解の業種もある。大事なのは、自分の業種にとっての最短ルートを見極めることだ。
迷ったら、3つの問いで判断する
「自分の業種だと、結局どっちなの?」と迷う方に、判断のためのシンプルな3つの問いをおすすめしている。
問い①:お客さんは「業種名+地域」で検索しているか?
(Yes → HP優先度が上がる)
問い②:あなたの商品・サービスは、説明に時間がかかるか?
(Yes → HP優先度が上がる)
問い③:お客さんは「この人にお願いして大丈夫か」を、購入前に入念に調べる人が多いか?
(Yes → HP優先度が上がる)
3つすべてYesなら、HPは間違いなく作るべきだ。1つもYesがないなら、HPよりSNS+自動化への投資が先。2つYesなら、シンプルなHPで十分ということが多い。
SUICSが大事にしていること
うちは、HP制作もManyChat構築も両方やっている。だから、ヒアリングの段階で「この業種なら、いきなりHPじゃなくて、まずInstagram+ManyChatでいいですよ」と正直にお伝えすることも多い。
逆に、「この業種なら、しっかり予算をかけてHPを作った方が、長期的に絶対戻ってきます」とお伝えすることもある。どちらが正解か、業種と状況によって本当に変わる。
HPを作るなら、売れる設計のHPを作りたい。作らない選択をするなら、その分の予算を別の効果的な場所に使ってほしい。それだけだ。