Notes / AI & DX

ChatGPTに「うちの店」を
推薦させる方法

2026.06.12

先週火曜の朝、自分の会社をChatGPTに「おすすめ」と聞いてみた

先週の火曜、朝のコーヒーを淹れながら、ふと自分のスマホでChatGPTにこう打ち込んだ。「佐賀 ホームページ制作 おすすめ」。返ってきたのは、知らない制作会社が5社。SUICSの名前は、どこにも無かった。

カップを置いて、今度はGoogleで同じ言葉を検索した。こちらではSUICSはちゃんと上のほうに出る。なのにChatGPTの回答には居ない。この差が何なのか、その朝はずっと頭の片隅に引っかかっていた。

2026年、お客さんは「比較サイトを10個開いて読み比べる」のをやめ始めている。代わりにChatGPTやGeminiに「どこがいい?」と一言聞いて、返ってきた数社だけを検討する。検索の主役が、Googleの青いリンクから、AIが書く回答文そのものへ移りつつある。

つまり、AIの回答の中に自社の名前が出るか出ないかが、これからの集客の入口を左右する。それを決めるのが、SEOの次に来たLLMO(AI検索最適化)だ。今日は、佐賀のひとり社長が自分の会社で実際に試している、LLMOの入門3ステップを残しておく。

SEOとLLMOは、似ているようでまったく別物

整理しておく。SEOは、Googleの検索結果ページで上位に並ぶための施策だ。一方のLLMO(GEO・AIOとも呼ばれる)は、ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexity・Google AI Overviewといった生成AIの「回答そのもの」に、自社を引用・推薦してもらうための施策をいう。

2026年、GoogleにもAI Overview(検索結果の一番上にAIが要約を出す枠)が標準で乗るようになった。ユーザーは青いリンクを踏む前に、AIの要約だけで答えを受け取ってしまう。だからAIの要約に名前が載らないサイトは、検索順位がどれだけ高くても、見てもらえないまま終わりかねない。

数字も出始めている。AI検索経由で流入したユーザーのコンバージョン率は、従来の検索の約4.4倍という報告がある。理由はシンプルで、AIに「おすすめは?」とわざわざ聞く人は、もう買う気でいるからだ。数は少なくても濃い見込み客が来る入口、それがAI検索の正体だと考えている。

自社が今どんな扱いを受けているかは、5分で確かめられる。ChatGPT・Gemini・Perplexityのそれぞれに、自分が取りたい言葉で「◯◯(地域) ◯◯(業種) おすすめ」と聞いてみる。名前が出るか、出るとしてどんな紹介のされ方か、出ないなら代わりに誰が出ているか。この3点をメモするだけで、自社のLLMOの現在地がはっきり見える。SUICSもこの確認を、冒頭の火曜の朝に偶然やってしまったわけだ。まずは現在地を知ることが、すべての出発点になる。

検索の主語が、人からAIへ移り始めた。
これからは「お客さんのAI」に
選ばれる文章を書く時代だ。

中小企業のLLMO入門、3ステップ

では、何から手をつければいいのか。難しい話に聞こえるが、骨格はたった3つだ。土台→事実→一次情報の順に積み上げる。広告費はかからない。今日から自分の手で着手できるものばかりだ。

Step 01
まず、AIに「読みに来ていい」と許可を出す
所要:サーバーにテキスト1枚/土台なので最初にやる
AIは、各社のクローラー(GPTBot、Google-Extended、PerplexityBotなど、サイトを巡回するロボット)でWebを回り、回答の材料を集めている。ところが自社サイトのrobots.txt(ロボットへの案内ファイル)で、知らないうちにこれらをブロックしていると、そもそもAIの土俵に上がれない。最初の一手は、robots.txtでAIクローラーの巡回を許可しておくこと。最近は、AIに「このサイトの要点はここ」と案内するllms.txtという新しいファイルを置く動きも始まっている。サーバーにテキストを1枚置くだけの、地味だが外せない土台だ。
Step 02
「事実」を、機械が読める形で書いておく
所要:構造化データ(schema)を各ページに/広告費ゼロ
AIは、ふわっとした美辞麗句を要約できない。「丁寧な対応で安心」より、「対応エリア=佐賀県全域/LP納品=最短2週間/構築実績=125社」のように、数字と条件で書かれた事実のほうを好む。さらにページへ構造化データ(schema、JSON-LDという機械向けの注釈)を入れると、会社名・サービス・対応地域・実績がAIに正確に伝わる。種明かしをすると、このSUICSブログの各記事には、その注釈が全ページ仕込んである。つまりこの記事自体が、LLMOの実験台だ。強みを「数字と事実」で言語化しておく——これだけは今日からでもできる。
AIが嫌う書き方
AIが拾いやすい書き方
理由
丁寧で安心の対応
対応エリア=佐賀県全域
条件が一意に決まる
スピード納品
LP納品=最短2週間
数字で比較できる
実績多数
構築実績=125社
引用しやすい固有値
Step 03
一次情報を、出し続ける(ここが本丸)
所要:現場の数字と日付を残し続ける/半年で効いてくる
AIが最後に重く見るのが、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)。中でも「実際にやった人が、現場で得た一次情報」を強く評価する。どこかで読んだ一般論の寄せ集めは、AIに引用されない。SUICSがブログを48本書いてきたのは、まさにこのためだ。125社のManyChat構築で見た現場の数字、自分で組んだAI秘書のコスト明細、うまくいかなかった案件の振り返り——他社が書けない一次情報こそ、AIにとって「引用したくなる素材」になる。逆に言うと、月1本の薄い更新では足りない。自分の現場で起きたことを、具体的な数字と日付つきで残し続ける。地味だが、これが半年後に差を生む。
Point
Step01・02は1日で終わる土台。勝負を分けるのはStep03の継続。一次情報の量が、そのままAIに推薦される確率になる。
How AI picks recommendations
AIが「おすすめ」を選ぶまでの3つの関門
ユーザーがAIに質問する 「佐賀 ホームページ制作 おすすめ」 01 関門1 / クローラーを通しているか robots.txtでAIを拒否していたら、ここで脱落 02 関門2 / 事実が機械に読めるか 数字・条件・構造化データで書かれているか 03 関門3 / 一次情報があるか 現場の実体験・固有の数字が引用に値するか 3つ全部を通った会社だけ AIの「おすすめ」リストに名前が載る

なぜSUICSは、LLMOを「自分の会社で」先に試すのか

正直に書くと、冒頭で自社がChatGPTの回答に出てこなかったのは悔しかった。だからこの3ステップは、よそ様に売る前に、まず自分の会社で回している。robots.txtを見直し、全記事に構造化データを入れ、48本の一次情報ブログを積み上げてきた。このブログ自体が、AIに推薦されるよう設計された装置だと考えてもらっていい。

そして気づいたことがある。LLMOで一番重要なのは技術設定ではなく、「現場の一次情報を出し続けられるか」だという点だ。ここはお金で買えない。125社の構築で見た数字、失敗の記録、自分で組んだ仕組みのコスト——SUICSはたまたま、その素材を大量に持っていた。AI検索の時代に強いのは、広告予算が大きい会社ではなく、嘘のない一次情報を持っている会社だと感じている。

「うちもChatGPTに名前を出してほしい」「何から手をつければいいか分からない」という中小企業のために、SUICSはLLMO診断という新しいメニューを用意した。AI/DX支援の一環として、今のサイトがAIに読まれる状態か、事実が機械に伝わる形で書けているか、一次情報の出し方はどうかを棚卸しする。AIに任せる仕事の見極めについては 「AIに任せる仕事・任せられない仕事の見分け方」 記事、ツールの使い分けは 「ChatGPT・Claude・Gemini使い分けルール」 記事も参照してほしい。

SUICS Service — AI / DX 導入支援(LLMO診断)
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解決できる悩み:「ChatGPTで自社名を検索しても出てこない」「SEOはやってきたが、AI検索への対策は手つかず」「robots.txtや構造化データの設定が正しいか分からない」「何を、どんな形で書けばAIに引用されるのか知りたい」「一次情報の出し方を仕組み化したい」。サイト診断→AIクローラー設定→構造化データ整備→一次情報の発信設計の流れで、御社が「お客さんのAI」に選ばれる状態を作ります。
AI/DX の詳細を見る →

「SEOはもう古い」の前に、半年だけ先に動く

誤解のないように言うと、SEOが無価値になったわけではない。GoogleもAI Overviewの材料として通常の検索評価を使っている。だからSEOとLLMOは、片方を捨てる関係ではなく、同じ土台の上に積み重なる関係だ。今までの積み上げは無駄にならない。

ただ、AI検索という入口が立ち上がるこの半年は、先に動いた会社が有利になる。AIは一度「この分野ならこの会社」と覚えると、その印象を引きずる。早く一次情報を積み始めた会社が、後から来た会社より引用されやすくなる。逆に何もしないと、AIの推薦リストから静かに漏れ続ける。AI導入でつまずく中小企業のパターンは 「AI導入で失敗する3つの共通点と回避策」 記事にまとめてある。

あの火曜の朝、自社がAIの回答に居なかった悔しさを、SUICSは仕組みに変えた。同じ景色を見て立ち止まっている中小企業の経営者がいたら、まずは自分の会社名をChatGPTに聞いてみてほしい。そこに名前が無いなら、半年後の差は、今日から始められる。

御社の名前、AIの回答に出てきますか

「ChatGPTで検索しても自社が出てこない」
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