Notes / Tools

ChatGPT・Claude・Gemini、
18ヶ月使い分けてわかったリアルなルール

2026.04.22

クレジット明細を眺めて、思った

先月、クレジットカードの明細を整理していて気づいた。OpenAI 20ドル、Anthropic 20ドル、Google AI Pro 19.99ドル。AIだけで月60ドル弱、日本円で1万円近くが、毎月コンスタントに出ていっている。

正直、最初は「これ、3つも要るか?」と自問した。1つに絞れば月7,000円弱は節約できる。でも結局、その日もまた3つとも更新した。理由はシンプルで、業務時間が月数十時間単位で空くから。投資対効果で言えば、1万円弱の支払いに対して、リターンが完全に釣り合っている。

ただ、ここまで来るのに18ヶ月かかった。最初は「どれを開くべきか」毎回迷っていた。今は迷わない。業務シーンごとに「担当AI」を決めたからだ。

今日は、僕が18ヶ月かけて固めた、リアルなマイルールを正直に書く。「結局どれを使えばいいか分からない」を抜け出すための、実体験ベースの整理だ。

先に結論:僕の使い分けマイルール

先に結論から書く。僕は、業務シーンを大きく3つに分けて、それぞれ担当AIを決めている。

  • ChatGPT :お客さんとの対話・調整、画像生成、軽い壁打ち
  • Claude :長文を読む・書く、コーディング、深い思考が必要なもの
  • Gemini :ウェブ検索を伴うリサーチ、Google系の業務、大量データ処理

それぞれ「得意な仕事」が違うので、無理に1つに統一しようとせず、案件ごとに最適なAIを選ぶ。月1万円弱で3つを並列契約していても、業務時間が月数十時間単位で空くので、投資対効果は圧倒的にプラスだ。

ここから、3つそれぞれの得意分野と「僕が実際にどう使っているか」を、もう少し詳しく書く。

ChatGPT:お客さんとの対話・画像生成・軽い壁打ち

Tool 01
ChatGPT(OpenAI)
月20ドル | GPT-5搭載 | 画像生成・音声会話・Codex CLI付き
ChatGPTは「ふだん使い」の万能型。深く考えるよりも、軽く対話してサクッと答えがほしいシーンで使う。画像生成も同じアプリで完結する。
  • お客さんへのDM文・メール文の下書き :相手の状況を伝えて「丁寧な返信を3パターン」と頼むと、トーンの違う案がすぐ出る
  • セミナースライド用の画像生成 :ブログのOGP画像、SNS投稿用の図解、講座の挿絵まで、画像生成アプリを別で立ち上げる必要が無くなった
  • 軽い壁打ち :「このキャッチコピーで響くか」「このタイトル候補から1つ選ぶなら」と、5分で答えがほしい用途
  • 音声会話 :散歩しながら頭の中を整理する用途。スマホ片手に話しかけるだけで、ふだん使いのコーチがいる感覚になる
  • 自動化スクリプトの作成 :Codex CLIで、コードを書かずに業務自動化ツールを作れる(詳細は Codex CLIの記事

Claude:長文を読む・書く・深く考える

Tool 02
Claude(Anthropic)
月20ドル | Sonnet 4.6 / Opus 4.7 | Claude Code付き | 長文処理に強い
Claudeは「腰を据えて取り組む仕事」の相棒。長い文章を読ませる・書かせる、複雑な思考を一緒にする、コードを書かせる。出力の文章がいちばん落ち着いていて、読み手に伝わる日本語を書く。
  • ブログ記事・LPコピーの執筆 :このブログ記事も、すべてClaudeで下書きを作っている。文体が他のAIより自然で、修正の手間が一番少ない
  • 長文ドキュメントの要約・分析 :50ページのPDF、議事録の長尺テキスト、契約書の内容把握など、量がある資料を読ませる用途
  • 事業計画や提案書の壁打ち :「自分の事業のこの戦略、どう思う?」と相談すると、論点を整理して返してくれる。思考のパートナーとして優秀
  • クライアントへのレポート作成 :実績数字・改善案・次のアクションを構造的にまとめる用途
  • Claude Codeで本格的なコーディング :HP・LPの制作、複雑な業務ツール構築(詳細は Claude Code記事

Gemini:ウェブ検索・Google業務・大量データ

Tool 03
Gemini(Google)
月20ドル前後 | Gemini 2.5 Pro | Google Workspace連携 | ウェブ検索が標準装備
Geminiは「最新情報を取りに行く」「Google系のアプリと連携する」のが得意。ChatGPT・Claudeでウェブ検索を頼むと精度がブレることがあるが、GeminiはGoogle検索が内側に入っているので、結果が安定する。
  • クライアントの業界リサーチ :「整体院のSNS集客で2026年に話題のトレンド」を最新情報込みでまとめさせる用途
  • 競合のホームページ・LPの分析 :URLを渡すと、内容を読み込んで「強み・弱み・改善提案」を返してくれる
  • Google スプレッドシート内でのデータ処理 :シート内でGemini関数を呼んで、大量データの分類・要約を一気にやる
  • Gmail / Google Driveとの連携 :自分のメールやドライブ内のドキュメントを参照しながら、要約・回答を作る
  • 動画コンテンツの要約 :YouTubeのURLを渡すと、動画の内容を要約してくれる。長い対談動画やセミナーをサクッと把握する用途
「1つに統一する」より、
業務シーンごとに「担当AI」を決める。
迷う時間が、ゼロになる。
My AI Routing Rule
業務シーン × 担当AIの使い分けマトリクス
CHATGPT 対話・画像・軽い壁打ち CLAUDE 長文・思考・コード GEMINI 検索・Google・データ CONTENT SNS下書き・画像生成 ブログ・LP本文執筆 トレンド調査・参考収集 RESEARCH 軽い質問・概念整理 長文資料の要約 業界調査・競合分析 THINK 5分の壁打ち 事業戦略・提案書設計 データ分類・大量処理 BUILD Codex CLI(単発ツール) Claude Code(HP/LP) スプレッドシート関数 第一選択 補助選択 業務シーンごとに「第一選択」を決めると迷う時間がゼロになる

「3つ全部は要らないんじゃ?」への答え

「月1万円弱の出費はちょっと…」「最初は1つで十分じゃない?」という声もよく聞く。これに関しては、フェーズごとの正解がある。

AIをまだ業務に組み込んでいないフェーズなら、まずChatGPT 1つで十分だ。月20ドルから始めて、「これがAIに任せられる業務だ」という感覚を掴む。ここでの経験が、後で複数AIを使い分ける土台になる。

業務にAIを組み込み始めたフェーズになったら、自分のメイン業務に応じて2つ目を選ぶ。文章を多く書く人ならClaude、Google Workspaceで仕事が回っている人ならGemini。「自分の業務時間がいちばん多く流れる場所」に2つ目を投入する。

本格的にAIを業務インフラ化しているフェーズなら、3つ全部契約する。月1万円弱の出費に対して、業務時間が月数十時間以上空くので、投資対効果は圧倒的に合う。1日5時間以上をAIと共に過ごす段階に入ったら、3つ並列が正解になる。

中小企業の場合、選定軸は変わる

個人事業主の使い分けは上の通りだが、中小企業がAI/DXを導入する場合、選定軸は変わってくる。社員5〜20人のチームで使うときは、「個人の使い分け」より「会社として揃える」が大事になる。

たとえば、社内コミュニケーションがGoogle Workspaceなら、Geminiを全社契約する方が連携で楽。Microsoft 365中心ならCopilot+ChatGPTの組み合わせ。コーディング・複雑業務が多いチームならClaudeを核にする。業務基盤に合わせて「会社のメインAI」を1〜2個決め、それを全社員が共通言語として使える状態にするのが、定着のコツだ。

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まとめ:マイルールを決めた瞬間、AIは戦力になる

3つのAIを並列で持っていても、「今これを開くべきか」と毎回迷っていたら、その時点で生産性は半減する。業務シーンごとに「第一選択のAI」を決める。これだけで、AIは「迷うツール」から「即戦力」に変わる。

今日書いたマイルールは、あくまで僕の18ヶ月の経験から来たもの。あなたの業務構成によって、最適な使い分けは変わる。だから「これをそのまま真似する」というより、「自分の業務にどう当てはめるか」を考えるたたき台にしてほしい。

AIツールは、これからも増え続ける。だからこそ、「自分の業務シーン×担当AI」のマトリクスを一度作っておくと、新しいAIが出てきても、どこに位置付けるかがすぐ判断できる。これが、AIに振り回されないための土台になる。

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