Notes / AI & DX

Codex CLIで「コードを書かずに自動化ツールが作れる」時代になった話

2026.05.05

「これ、もう非エンジニアが作っていいツールでしょ」

3ヶ月前から、OpenAIのCodex CLIというツールを業務で使い始めた。

使ってみて最初に感じたのが、「これ、もう非エンジニアが自分でツールを作っていい時代じゃないか」だった。

僕は1年前まで、Pythonの「if文」さえまともに書けなかった。それが今、自分で動く小さな業務ツールを、自分の業務に合わせて作れている。中身のコードは、ほぼ読んでいない。読めない。書いてもいない。ぜんぶ、Codexに「こういうことをやりたい」と日本語で頼んだだけだ。

今日は、その3ヶ月で僕が実際に作って、いま毎日使っている自動化ツール3つと、Claude Codeとの現実的な使い分けを、非エンジニアの視点で正直に書く。Claude Codeの方は別の記事(「Claude Codeで僕の作業時間が半分になった実例3つ」)で詳しく書いた。今日はCodexの方の話だ。

Codex CLIって、結局なに?

ざっくり言うと、Codex CLIは「ターミナル(黒い画面)で動くAIの作業者」だ。

パソコンのターミナルを開いて「codex」と入力すると、対話画面が立ち上がる。そこに日本語で「Excelを開いて、A列の重複を削除して、結果を新しいシートに保存して」と書くだけで、裏でPythonコードを書き、実行し、結果を返してくれる。コードは1行も見なくていい。自分で書く必要もない

OpenAI(ChatGPTを作っている会社)が公式に出していて、月額20ドルのChatGPT Plusに入っていれば、CLIも使える。Claude CodeのAnthropic版と比べても、エントリー価格はほぼ同じだ。

1点だけ注意。ターミナルという言葉が出てくると「もうやめた」と思うかもしれないが、最初のインストールだけ乗り越えれば、あとは日本語で会話するだけ。Macなら標準のターミナルアプリ、Windowsならコマンドプロンプトかオプションのターミナルを開くだけだ。

この3ヶ月で実際に作った、3つの自動化ツール

抽象的な説明より、実例の方が伝わる。僕がこの3ヶ月で、Codexに作ってもらって毎日使っているツールを3つ並べる。

Case 01
毎朝のニュースレターを1つのSlackに集めてくれるツール
Gmail宛に届く海外AIニュースレターが10本以上ある。1本1本開いて読むのが面倒だったので、Codexに「Gmailの未読ニュースレターを取ってきて、Geminiで要約して、Slackに毎朝6時に投稿するツールを作って」と頼んだ。
Gmailから「ニュースレター」ラベルの未読を取得し、 本文をGeminiで日本語300字に要約して、 Slackの#daily-newsチャンネルに毎朝6時に投稿する仕組みを作ってください。 GAS(Google Apps Script)で動かせるようにしてください。
Result
Codexが GAS のコード4ファイルを書いて、セットアップ手順書まで作ってくれた。コード自体は読めないが、貼り付けて動かしたら一発で動いた。毎朝Slackで10本の要約が並ぶ。読む時間は1/5に。
Case 02
クライアントのInstagramを毎日チェックして変化を教えてくれるツール
ManyChat構築のクライアントが30社いる。みんなのアカウントの変化(フォロワー数・投稿頻度・反応率)を手で見るのは無理。Codexに「Instagram Graph APIを使って、30社のアカウントを毎日叩いて、変化があったらSlackに通知する仕組みを作って」と頼んだ。
アカウントID一覧(CSV)を読み込み、 Instagram Graph APIで毎日のフォロワー数・投稿数・平均いいね数を取得。 前日比で10%以上の変化があったアカウントだけSlackに通知する。 取得結果はスプレッドシートに自動追記。
Result
APIの認証で1回詰まったが、エラーメッセージをCodexに見せたら、Codex自身が原因を特定して直してくれた。クライアントの異常値(投稿が止まった・反応が急落した)が朝のSlackに自動で並ぶ。1社あたり5分のチェック作業が、ゼロになった。
Case 03
議事録の要点を自動でNotionに残してくれるツール
商談の議事録はZoomの自動文字起こしで取れるが、生のテキストは長すぎる。Codexに「議事録テキストを渡したら、要点・宿題・次回MTGの予定を抽出してNotionの『商談記録』DBに自動で1ページ作って」と頼んだ。
ローカルにある議事録txtファイルを読み込み、 GPT-5に「要点・宿題・次回MTG予定」を抽出させて、 Notion APIで「商談記録」DBに新規ページを作成する。 プロパティ(クライアント名・日付・ステータス)も自動で埋める。
Result
商談後、議事録テキストを所定フォルダに置くだけで、Notionに整理されたページが30秒で立つ。手で要点抽出する作業(毎回15分)が消えた。月10件×15分=月150分の節約。
「コードを書く力」ではなく、
「何をやらせるかを言葉にする力」が、
新しいスキルになっている。
Claude Code vs Codex CLI
Claude CodeとCodex CLI、非エンジニアの使い分け
CLAUDE CODE 育てて使う相棒 CODEX CLI 呼べば来る職人 STRENGTH 長い文脈の理解と計画 プロジェクト全体の設計に強い 単発タスクの高速実行 頼んだら一気に動く FIT FOR ホームページ・LP制作 設計から書き直しまで一緒に 自動化ツール・スクリプト 小回りの利く道具づくり SCENE 何日もかけて作るもの 複数ファイルにまたがる作業 30分で作って動かす 単体スクリプトをサクッと じっくり対話する 投げて任せる

Claude CodeとCodexの、僕の実際の使い分け

2つを並行して使っている人として、僕の実際の使い分けを正直に書く。

Claude Codeを開くのは、お客さんのホームページ・LP・ブログを作るとき。複数のHTMLファイルを横断して書く必要があり、ブランドの世界観・コピー・SEOまで一緒に考えてもらいたい。Claude Codeは「長い文脈を保ったまま、何日も同じ案件に向き合える相棒」だ。プロジェクト1つを通して育てて使う感覚に近い。

Codexを開くのは、自分の業務を効率化する小さなツールを作るとき。「Gmailを取ってきて要約してSlackに流す」みたいな、目的が一発で言える単発タスク。Codexは「目的を投げたら30分で動くものを返す職人」だ。プロジェクトを育てるというより、用件ごとに呼んで使う感覚。

両方とも素晴らしいツールだが、得意な仕事が違う。「どちらか1つを選ぶ」のではなく、「やりたい仕事に応じて、その日選ぶ」が現実的な答えだと思う。

非エンジニアがCodexを始める、3つのステップ

「自分にも使えそう」と思ったら、最初の一歩は意外と軽い。3ステップで始められる。

01
ChatGPT Plus(月20ドル)に登録する
Codex CLIを使うには、ChatGPT Plus以上の契約が必要。既に契約している人は、それだけでCodexも使える状態になっている。月20ドル=約3,000円。投資としては安い部類。
02
Codex CLIをインストールする(最初の30分だけ我慢)
公式ドキュメントの手順に沿って、ターミナルでコマンドを2〜3個叩くだけ。途中で詰まったら、その画面のスクショをChatGPTに見せれば、ほぼ全部教えてくれる。最初の30分だけ気合いを入れれば、あとは日本語で会話する世界に入れる。
03
自分の業務で「毎日やってる面倒な作業」を1つ任せる
最初の依頼は、大きいものでなくていい。「請求書PDFから金額だけ取り出してCSVにまとめて」「Twitterの自分の投稿をスプレッドシートに毎日コピーして」みたいな、小さく具体的な依頼で十分。一度動くものが返ってくると、「あ、これでいいんだ」という感覚が分かる。そこからは、依頼の幅が一気に広がる。

「自分の会社にこういうツール、欲しい」と思ったら

個人事業主が自分のためにCodexを使う話を今日は書いたが、これは中小企業のDXでも同じだ。「うちの会社にも、毎朝のレポート集計を自動化するツールがあれば」「顧客リストの整理を自動化したい」。こういう依頼が、Codex以降の世界では数日で動く形になる。

SUICSのAI/DX支援では、まず御社の業務を棚卸しして「Codex/Claude Codeで自動化できる業務」「人が残るべき業務」を仕分けする。そのあと、僕が自社で毎日使っているのと同じレベルの自動化ツールを、御社の業務に合わせて構築する。月の作業時間を100〜1,000時間単位で減らせた事業者もいる。

解決できる悩みの例:「同じ集計作業を毎日繰り返している」「メール対応に1日2時間取られる」「顧客リストの整理が追いつかない」「議事録の清書に時間が溶ける」。こういう悩みがある方は、気軽に お問い合わせフォーム から声をかけてほしい。

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業務棚卸し→自動化候補の特定→Codex/Claude Codeで実装、というフローで御社のDXを進めます。解決できる悩み:毎朝の集計作業・メール対応・顧客リスト整理・議事録の清書など、人が同じ作業を繰り返している業務すべて。IT導入補助金の対象になる場合もあります。
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