Case Study 12 — Marriage Counseling

結婚相談所のManyChat構築|
「迷ったまま帰す」を防ぎ成約率を上げる全7ステップ

125社実績
業種結婚相談所(個人経営〜中規模カウンセリングサロン)
エリア仙台(佐賀・全国にも横展開可)
使用ツールManyChat + Instagram DM + 外部予約システム(TimeRex/Reservaa等)+ LINE公式アカウント
構築期間初期設計+実装で約3〜4週間、運用調整に1〜2ヶ月
主な成果(レンジ)無料カウンセリング予約率「2倍以上」/ カウンセリング当日の入会成約率「大幅改善」/ 検討期間中の離脱「ほぼ半減」

このケースの全体像

結婚相談所は、業界の中でも特に「迷い」が成約を左右する業種だ。入会金10万、月会費1〜2万、成婚料20〜30万という決して安くない費用に加えて、「自分の恋愛・結婚をプロに相談する」という心理的なハードルがある。だからこそ、ほとんどの相談所が同じ悩みを抱えている。

「ホームページから無料カウンセリングに申し込んでくれた人が、当日来ない」「来てくれても、迷いが強くて成約しない」「LINEで追客しても、徐々に既読スルーされる」──この3つだ。

このケースでは、ManyChat × Instagram DMで「申し込み前の相性診断で確信を作る」「カウンセリング当日までに不安を全部潰す」「カウンセリング後の30分以内に入会判断を促す」設計を組んだ。鍵は「人は確信が持てた時にだけ前に進む」という、人間心理に忠実な動線設計だ。

本記事では、実際に動いているフローを、ManyChat内の操作レベルまで含めて公開する。婚活サービス・カウンセリング系・コーチング業など、「人生の選択」を扱う業種に幅広く応用できる。

Before / After

Before(導入前)
  • 無料カウンセリング申込から当日まで何の接触もなく、ドタキャン頻発
  • 来店してくれても「考えます」で持ち帰られ、ほぼ戻ってこない
  • カウンセラーが「何を話そうか」一からヒアリングで時間消費
  • LINEで追客しても返信率が下がり続ける
  • 男性/女性で訴求を変えるべきだが、運用が追いつかない
After(構築後)
  • 申込から当日まで、相性診断と事前情報で熱量維持
  • 来店時に「自分のタイプ」と「課題」が見えている状態
  • カウンセラーは「次の一手」の提案から始められる
  • 性別・年齢別タグで自動的に最適な情報配信
  • 長期検討者もLINE主軸で関係維持、機会損失激減

実装の全7ステップ

結婚相談所の現場でそのまま動いている設計を、ManyChat内の操作レベルまで含めて公開します。

Step 01

Instagram投稿のキーワードコメントを「相性診断の入口」にする

なぜこのステップが必要か
結婚相談所に興味を持つ人の多くは、いきなり「無料カウンセリング予約」のボタンを押せない。「相談所に行く=自分の婚活が本気になった」と自分で認めることへの心理的ハードルが高いからだ。だから、もっと軽い入口──「相性診断」を最初に置くと、コメント1つで動いてくれる。「診断なら気軽に受けてみよう」という心理を活用するのが、結婚相談所の集客で最も効率的です。
具体的にManyChatでどう組むか
投稿(婚活ノウハウ・成婚事例・カウンセラーの考え方など)のキャプションに「コメント欄に『診断』と書いてください、あなたの婚活タイプ診断をDMでお送りします」と明記。
ManyChat側の設定:
InstagramComments 機能で、対象投稿を指定
② キーワード「診断」「タイプ」「相性」「婚活」など複数登録
③ キーワード検知 → 自動DM開始フローを設定
④ 初回DMは「コメントありがとうございます」+「30秒で完了する婚活タイプ診断、始めますか?」のボタン1つ
対象アカウントは「Instagramビジネスアカウント」かつManyChat接続済みであることが必須です。
つまずきやすいポイント
最初のDMで「無料カウンセリング予約」を出すと心理ハードルが上がってブロックされやすい。必ず「診断」という軽い入口に絞ること。
また、結婚相談所はMeta(Instagram)のポリシー上「マッチング系」とみなされる場合があるため、過度な性的・恋愛訴求は避け、「自己分析」「ライフプラン」の文脈で訴求するのが安全です。
このステップの効果
「いきなり予約」は重い人が、コメント1つで動いてくれる。結婚相談所の集客リストが、これまでの3〜5倍のペースで蓄積されます。
Step 02

DM内で「性別・年齢層・結婚への本気度」をQuick Replyで取得

なぜこのステップが必要か
結婚相談所のフローは、性別と年齢層と本気度で内容が大きく分岐します。最初の30秒でこの3つを取得することで、後の相性診断結果と事前情報配信のパーソナライズが成立します。テキスト入力は離脱を呼ぶので、ボタン選択だけで完結させます。
具体的にManyChatでどう組むか
Step 1の初回DMの直後、3問のヒアリングを Quick Reply ボタン で展開:
Q1「ご性別は?」→ ボタン2択:男性/女性
Q2「年齢層は?」→ ボタン4択:20代/30代前半/30代後半/40代以上
Q3「結婚への本気度は?」→ ボタン3択:1年以内に結婚したい/2〜3年以内には/まだ情報収集段階
各ボタンに対応する Tag を自動付与(例:gender-femaleage-30s-earlyserious-1year)。
冒頭に「30秒で完了します」と明示することで、完了率が上がります。
つまずきやすいポイント
「結婚への本気度」を聞くと「あなたは本気じゃないのか」と詰問されているように感じる人がいる。「あなたに合ったペースで情報をお届けしたいので」と冒頭で目的を明示すること。これだけで離脱が大きく減ります。
また、性別質問は2択にしておく(多様性への配慮は重要ですが、Quick Replyで4択以上にすると選択疲れする)。気になる方には別途、カウンセリング時に対応します、という案内をフォローに入れておくのが現実解です。
このステップの効果
30秒で完了、属性データ取得率は80%超。このタグが、Step 3以降のすべての分岐の根拠になります。
Step 03

タイプ別の「相性診断結果」を即DM配信(4タイプに分類)

なぜこのステップが必要か
「診断」と言って始めたなら、必ず「結果」を返さないと信頼を失います。ここで「あなたは◯◯タイプです」と自分の理解を提供すると、相談所への信頼が一気に高まる。心理学でいう「自己関連性効果」が働き、「この相談所は私のことをわかってくれる」という感覚が成立します。
具体的にManyChatでどう組むか
Step 2のヒアリングをもう数問追加して、最終的に4タイプに分類します:
Q4「結婚相手に最も求めるものは?」→ ボタン4択:価値観/経済力/優しさ/自立性
Q5「自分の婚活で一番苦手なことは?」→ ボタン4択:出会いを作る/自分を出す/相手を見極める/自分の魅力を伝える
この回答パターンで Custom Field に4タイプを判定(例:type-理想追求型type-堅実派type-自分磨き型type-スピード重視型)。
結果DM配信:
① タイプ名のカード画像(事前に4枚作成、Generic Templateで送信)
② タイプの特徴を3行で解説(短い文章)
③ 「このタイプの方が結婚で陥りやすい3つの落とし穴」(具体的)
④ 「もっと詳しい結果を聞きたい」ボタン
重要なのは、最後の「もっと詳しい結果を聞きたい」ボタンが、24時間ルールをリセットする再起動アクションになる点です。
つまずきやすいポイント
タイプ分類は4種類が限界。8タイプにすると診断結果のクオリティを上げる工数が爆発します。
また、診断結果は「占い的に盛る」のではなく、「実際の婚活で陥りやすい課題」を具体的に書くのがコツ。これがStep 4以降の「カウンセリングで解決できますよ」への伏線になります。
4タイプの結果コンテンツは事前に作り込む必要があるので、構築初期の作業量が大きい。ただし一度作れば1年は使い回せます。
このステップの効果
「気軽に診断」だった人が、「自分のことをわかってくれている」状態に変わります。次のステップで紹介する事前教育の開封率が劇的に上がります。
Step 04

24時間以内に「同タイプの成婚事例+カウンセラー紹介」を集中配信

なぜこのステップが必要か
診断結果で「自分のタイプ」を理解した直後の24時間は、相談所への興味が最高潮の時間。Meta規制の24時間ルール内に集中配信することで、「このタイプでもちゃんと成婚できる」「このカウンセラーなら相談できそう」という確信を作ります。同タイプの先輩の成婚ストーリーは、最も強い説得力になります。
具体的にManyChatでどう組むか
Step 3で付与した Tag(性別・年齢層・タイプ)でフロー分岐させ、タイプ別の情報を24時間以内に配信:
診断結果直後(0時間目):「結果はいかがでしたか?」+同タイプの成婚事例1つ(写真は本人非公開、年齢と職業のみ)
4〜6時間後:カウンセラーの顔写真+短い自己紹介動画(30秒)
12時間後:「このタイプの方が無料カウンセリングで聞いておくと良い3つの質問」(次のステップへの伏線)
20〜22時間後:「無料カウンセリングのご案内」+「予約する」ボタン
最後の「予約する」ボタンが次のアクションとなり、24時間タイマーをリセットしてStep 5へ繋がります。
配信は Delay ノードで時間制御、タイプ別の分岐は Condition ノードで Tag をチェックします。
つまずきやすいポイント
成婚事例は「自慢話」になると逆効果。「最初はあなたと同じように悩んでいた」という導入から始めて、Before/Afterの体験談として書くのが鉄則。
また、カウンセラーの自己紹介動画は完璧でなくてOK。スマホ撮影で「人柄」が伝われば充分。むしろ「プロっぽすぎる」と相談しづらい印象を与えるので、ナチュラルな自己紹介が効きます。
このステップの効果
「カウンセリングに行ってみようかな」という意識が、「このカウンセラーに会ってみたい」に変わります。予約率が大幅に向上します。
Step 05

無料カウンセリング予約は外部予約URL+事前ワークシート連動

なぜこのステップが必要か
ManyChat単体では日時管理が脆弱で、カウンセラーのスケジュールと自動同期できません。外部の予約システムを使うのが現実解。さらに、予約完了時に「事前ワークシート」を渡すと、当日カウンセリングの濃度が劇的に上がります。事前準備があるお客様は、当日の成約率が体感的に2倍以上違います。
具体的にManyChatでどう組むか
Step 4最後のボタン押下後、外部予約システムのURLを設置:
候補ツール:
TimeRex(無料・Googleカレンダー連携・日本語UI)
Googleカレンダー予約スケジュール(Workspace有料プランで最もシンプル)
Reservaa(業種別テンプレ・サービス業向き)
予約完了後の自動メールに「カウンセリング前にこのワークシートを5分で書いてみてください」のリンクを添える。ワークシートは Googleフォーム または PDFで以下を含む:
- 理想のパートナー像(3項目)
- 現在の婚活状況
- 5年後の自分・10年後の自分のイメージ
- カウンセリングで一番聞きたいこと
さらに、予約完了後にDMでも「予約確定しました」+LINE登録への誘導(特典:成婚カップル100組の体験談集PDF)。
つまずきやすいポイント
事前ワークシートを「面倒」と感じる人もいます。「5分で完了します、お時間ある時で結構です」と必ず注釈をつけること。
また、ワークシートを書かずに来店する人もいるので、「書いてこられた方は◯◯の特典」のように、書く動機を別途用意するのも有効。
LINE登録は予約完了時の「熱量が高い」タイミングで促すこと。後から促しても登録率は半減します。
このステップの効果
事前ワークシートを記入してきた人は、カウンセリング時の入会率が圧倒的に高い。カウンセラーが事前に内容を読んでおけば、当日は「次の一手」の提案から始められます。
Step 06

カウンセリング完了をカウンセラーが手動チェックイン → 30分後の「次の一手DM」発火

なぜこのステップが必要か
結婚相談所のカウンセリングで一番もったいないのは「考えます」で持ち帰られて、そのまま音信不通になるパターン。カウンセリング直後の30分間は、お客様の感情が最も高まっている時間。ここで「次の一手」を提示すれば、即決か、少なくとも継続判断のきっかけを作れます。翌日になると冷静モードに戻って判断が遅れます。
具体的にManyChatでどう組むか
カウンセラーがカウンセリング終了後、スマホからManyChat管理画面でそのお客様に カウンセリング完了 タグを手動付与。
さらに、お客様の温度感に応じて追加タグ:
本気度Lv.3:今すぐ入会したい雰囲気だった
本気度Lv.2:前向きだが少し考えたい
本気度Lv.1:まだ情報収集段階
タグ付与をトリガーに、30分後の自動DMが本気度別に分岐:
Lv.3向け:今日のお礼+入会プラン3案+当日中限定の入会金割引特典+ワンタップ申込ボタン
Lv.2向け:今日のお礼+「カウンセリングで話した課題」の要約+次のステップの提案+追加相談予約ボタン
Lv.1向け:今日のお礼+「またいつでもDMください」のソフトメッセージ+お役立ち情報配信開始
このフローは24時間以内(カウンセリング当日の発火)なので、Meta規制に引っかかりません。
つまずきやすいポイント
カウンセラーが「タグ付与」を忘れると最重要フローが発火しません。カウンセリング終了のオペレーションフローに「ManyChatでタグ付与」を必ず組み込むこと。
また、Lv.3向けの「当日限定割引」は、押し付けがましくならないよう「今日のカウンセリングで前進された方限定のご案内です」のような言い回しに。緊急性と特別感のバランスが大事です。
入会金割引は1万〜3万円程度の範囲が現実的。これより大きいと「最初から高すぎたのでは」と疑念が生まれます。
このステップの効果
「考えます」で持ち帰った後、自宅で落ち着いて即決してくれる流れに変わります。カウンセリング当日成約率が劇的に上がり、迷い客の囲い込みも自動化されます。
Step 07

入会検討中の長期育成はLINE主軸(Instagram DMは興味再燃時のサブ)

なぜこのステップが必要か
結婚相談所への入会判断は、お客様の人生のタイミングに大きく左右されます。今は「もう少し自分磨きしてから」と思っていた人も、3ヶ月後・半年後に「やっぱり相談所が必要」と判断することは多い。Instagram DMの24時間ルールでは長期育成ができないので、LINEが本軸になります。検討期間中に関係を切らさないことが、年間の総成約数を大きく伸ばします。
具体的にManyChatでどう組むか
カウンセリング完了時点でLINE登録(Step 5で実施済み)。
LINE側の長期育成シナリオ:
1週間後:「カウンセリングから1週間、いかがお過ごしですか」+自分磨き系のお役立ち情報
2週間後:「同年代の成婚カップル」の事例紹介
1ヶ月後:「結婚活動を始めるべきタイミングの3つのサイン」(背中を押すコンテンツ)
2ヶ月後:「再カウンセリング無料招待」のお知らせ
3ヶ月後以降:月1回の婚活お役立ちコンテンツ(過度な営業はしない)
どのタイミングでも「DMで質問する」ボタンを設置し、興味が高まった瞬間にInstagram DM側にも戻れる構造に。
ManyChatの役割は、再カウンセリング予約や追加質問が発生した時の自動応答に絞ります。
つまずきやすいポイント
「いつ入会されますか?」のような圧の強いメッセージは絶対NG。「いつでもサポートできる体制があります」というメッセージに徹し、お客様側から「やっぱり相談に乗ってください」と言ってもらえる関係を作ります。
また、LINEブロックされた場合の代替動線として、Instagram DMでも「相談所からのお知らせ」を月1回程度配信する仕組みを残しておくと安全です。
結婚相談所の場合、お客様の状況がデリケートなので、メッセージのトーンは常に丁寧で押し付けがましくないように。
このステップの効果
初回カウンセリングで入会しなかったお客様の2〜3割が、3〜6ヶ月以内に入会します。これは導入前に「途中で他社流出」していた売上です。年間の総成約数が大きく安定します。

このケースから学べる3つの原則

原則1:「予約」より「診断」を入口にすると、リスト化のペースが3〜5倍になる。結婚相談所の予約申込ボタンは心理ハードルが高い。「相性診断」という軽い入口に変えるだけで、お客様の最初の一歩のハードルが消えます。心理ハードルの低い入口を設計することが、結婚相談所の集客で最も効率的な投資です。

原則2:来店の前に「自分のことをわかってくれている」状態を作る。診断結果のパーソナライズ、同タイプの成婚事例、カウンセラーの自己紹介──この3つを予約直後の24時間に集中配信することで、当日のお客様は「すでに知っているカウンセラーに会いに行く」感覚で来店します。これがカウンセリング成約率の決定的な差を生みます。

原則3:カウンセリング完了の手動タグ付与が、年間売上を左右する。「考えます」で持ち帰られた後の30分以内のDM配信は、本気度別に分岐すれば成約率を倍にできます。カウンセラーが終了直後にスマホで本気度タグを付ける運用を徹底することが、年間の総成約数を大きく動かします。

同じ仕組みが使える他業種

この結婚相談所の「診断で確信を作る→事前教育→当日成約→長期育成」の流れは、以下の業種にそのまま応用できます。

マッチングサービス・婚活パーティー運営:心理ハードルの構造が同じ。診断入口の有効性も完全一致。

カウンセリング・コーチング業:「自分について相談する」心理ハードルが共通。タイプ診断とカウンセラー紹介の流れが応用可能。

パーソナルカラー診断・骨格診断などの診断系サービス:診断結果を入口にする構造が、そのまま使えます。

士業(特に離婚専門・相続専門の弁護士/税理士):「専門家に相談する」心理ハードルへの対処が共通。事前ワークシートの威力も同じです。

美容医療カウンセリング:高単価+デリケートな相談という構造が完全一致。タイプ別事前教育の設計が応用できます。

SUICSからのTips
結婚相談所のManyChat構築で最も難しいのは「お客様の心理に寄り添ったDM文面の設計」です。同じ「カウンセリング予約のお願い」でも、言葉の選び方一つで予約率が倍にも半分にもなります。SUICSが提供するのは、機能の実装だけでなく、業界特有のお客様心理を踏まえたコピーライティングと、4タイプ診断結果コンテンツの設計までを含む、結婚相談所特化のセールスファネル全体です。デリケートな業種だからこそ、機能だけでは絶対に成果は出ません。

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