「CTAボタンの色を変えれば売れる」って、本当ですか?
LP改善の記事を読むと、こんな話が並んでいる。
「CTAボタンを赤からオレンジに変えたらCVRが25%上がった」
「フォーム項目を5つから3つに減らしたらCV率が改善した」
「ファーストビューに動画を入れたら離脱率が下がった」
どれも、間違いではない。実際、効果は出る。でも、ちょっと待ってほしい。
これらの改善は、すべて「土台が正しいLP」にだけ効く話だ。土台が崩れているLPは、CTAボタンを何色に変えても、フォーム項目を何個に減らしても、ファーストビューに何を入れても、売れない。むしろ「改善してるつもり」が時間と予算の浪費になる。
125社のサポートを通じて、売れないLPには共通する「3つの致命的な失敗」があることが見えてきた。テクニカルな改善の前に、まずここを直すこと。今日はその3つを、できるだけ正直に書く。
失敗①「商品の話」から始まっている
1つ目は、いちばん多くて、いちばん見逃されやすい失敗。
売れないLPのファーストビューを見ると、こうなっている。
「サービス名」「私たちの特徴」「他社にない3つの強み」「業界No.1の◯◯」——。
これ、全部「自分(売り手)の話」だ。お客様の話が、1つもない。
お客様がLPに来てから、3秒以内に判断するのは、たった1つ。「このページは、自分の悩みに答えてくれるか」だ。それなのに、ファーストビューで「うちのサービスは凄いんです」と語られても、お客様の脳は「これは自分の話じゃない」と判断して、画面を閉じる。
売れるLPのファーストビューには、必ずお客様の「未解決の悩み」が書いてある。「DMの返信が追いつかない」「夜中の問い合わせを逃している」「集客しても予約に繋がらない」——お客様が日々口にしている、その言葉そのままが、最初に出てくる。「あ、これ自分のことだ」と感じてもらうことが、ファーストビューの唯一の仕事だ。
→ 売り手の自慢から始まっており、お客様は「自分の話じゃない」と離脱。
→ お客様の悩みそのまま。「これ自分のことだ」と感じて、続きを読み始める。
失敗②「ベネフィット」は語っているが、「証拠」がない
2つ目は、もう少しマシなLPでもよくある失敗。
「導入後、売上が3倍になります」
「業務時間が月50時間削減できます」
「問い合わせが2倍に増えます」
こういった「ベネフィット」が並んでいるLP。一見、悪くなさそうに見える。でもお客様の頭の中では、こう思っている。
「で、本当に?」
ベネフィットを並べただけのLPに、お客様は信用してくれない。ネットには「売上3倍」を謳う広告が溢れているからだ。ベネフィットには、必ず「証拠」をセットで出す必要がある。
証拠とは、具体的な数字、お客様の声、Before/After画像、実績の名前、外部メディアの掲載歴、メディア出演歴、調査データ——お客様が「これは本当だな」と確認できる材料だ。
たとえば「整体院の月商を3万円から41万円にした」と書くなら、その整体院のオーナーの顔写真・お客様の声・実際のSNS運用前後のスクリーンショットがあると、説得力が桁違いになる。「売上が伸びます」だけのLPと、「Aさんの売上が、こうやって、これだけ伸びました」と書かれたLPでは、お客様の決断スピードが何倍も変わる。
→ お客様:「で、本当に?」と疑う。証拠ゼロ。
→ お客様:「これは本物だな」と納得。
お客様が信じる材料を、
どれだけ積めるかで決まる。
失敗③ CTAが「お問い合わせ」一択になっている
3つ目は、構造的にいちばん深い失敗だ。
LPの最後に大きなボタンがある。「お問い合わせはこちら」。これだけ。
これがダメなのは、LPを最後まで読んだ全員を、同じ温度として扱っているからだ。
LPを読み終わったお客様は、3つの温度に分かれている。
高温度:「今すぐ申し込みたい/相談したい」(全体の1割)
中温度:「興味はあるが、もう少し情報がほしい」(全体の3割)
低温度:「気にはなったが、今すぐではない」(全体の6割)
「お問い合わせ」しかCTAがないと、動くのは高温度の1割だけ。残りの9割は、「今じゃないな」と思ってページを閉じ、二度と戻ってこない。
売れるLPには、温度別のCTAが3つ並んでいる。
高温度向けには「無料相談を申し込む」。
中温度向けには「事例集や料金表をダウンロード」。
低温度向けには「無料メルマガに登録/LINE/ManyChatでお役立ち情報を受け取る」。
これだけで、LPを読み終わった9割を取りこぼさず、関係を続けていける。中温度・低温度の人は、後日メルマガやLINEを通じて熱量が上がり、結果的に問い合わせをくれることが本当に多い。
→ 高温度の1割しか動かず、残り9割は離脱・二度と戻ってこない。
→ 高・中・低の3温度に対応。9割を取りこぼさず関係を続けられる。
3つに共通する、たった1つの問い
3つの失敗に共通しているのは、「お客様を主役にしているか」という1つの問いだ。
失敗①は、自分の話から始まっている。お客様の悩みを主役にしていない。
失敗②は、自分のベネフィットを並べているだけ。お客様が信じる材料を用意していない。
失敗③は、自分の都合(早く問い合わせがほしい)でCTAを設計している。お客様の温度差を主役にしていない。
逆に、売れるLPは、ぜんぶ「お客様を主役」にできている。お客様の悩み・お客様が信じる証拠・お客様の温度差。3つすべてに、お客様の視点が貫かれている。
これは、いきなり「コピーが上手いかどうか」の話じゃない。LPを書く前に「誰の、どんな悩みを、どう解決するか」を、たった1人の特定のお客様像に絞り込んで設計できているか。それだけで、結果は別物になる。
SUICSのLP制作について
SUICSでは、この「3つの失敗」を踏まないLPを、ヒアリング段階から一緒に設計している。お客様の業界・ターゲット・既存の悩みを深掘りした上で、コピーから構成から証拠の集め方まで、全部含めてお渡しする。
大事にしているのは、「公開して終わり」のLPを納品しないこと。LPは公開してからが本番だ。広告で流入させて、数字を見て、改善していく。最初の設計が正しければ、改善のサイクルは健全に回る。
最後に、いちばん大事なことを正直に
LPは「綺麗なデザイン」で決まらない。「凝った動画」で決まらない。「CTAボタンの色」で決まらない。
LPは、たった1人の特定のお客様の悩みを、深く理解しているかどうかで決まる。お客様の言葉で語れているか。お客様が信じる証拠を出せているか。お客様の温度差に応じた次の一歩を用意できているか。
逆に言えば、ここさえ押さえていれば、デザインがそこそこでも、LPは売れる。デザインや細かいテクニックは、土台が正しいLPを「もっと売れるようにする」ためのものでしかない。
もし「自分のLP、3つの失敗のどれかに当てはまってるかも」と感じたら、気軽に相談してほしい。一緒に診断できる。