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OSS(オープンソース)の教科書

「無料で公開されてるって、なんだか怪しくない?」に、5分で答えます。

OSSとは何か

OSS(オープンソース・ソフトウェア)とは、「作り方」であるプログラムの設計図(ソースコード)を、誰でも見られる形で無料公開しているソフトウェアのことです。公開されているのは完成品だけでなく、その中身そのものです。

たとえるなら
あるシェフが、看板メニューのレシピを分量・手順まですべて公開するようなものです。読んだ人は、自分のキッチンで同じ料理を作ってもいいし、味を少し変えてみてもいい。「秘伝のタレ」として隠す代わりに、世界中に開放してしまう——それがオープンソースの発想です。

こうして公開された「レシピ」を置いておく代表的な棚がGitHubです。OSSと呼ばれるソフトウェアの多くは、ここに設計図が置かれています。

なぜ無料で成り立つのか

「無料」と聞くと、どこかで儲けの仕組みが隠れているのではと身構えたくなりますが、OSSの多くはそうではありません。世界中のプログラマーが、それぞれの目的——技術力の証明、自分の仕事に必要だから、単純に世の中の役に立ちたいから——で少しずつ手を加え、共同で育てているのが実態です。

これは特殊な話ではありません。パソコンやスマホの裏側で動くLinuxや、世界のWebサイトの4割以上が使うと言われるブログ・HP作成ソフトWordPressも、どちらもOSSです。すでに世界中の企業・個人が日常的に使っている、ごくありふれた仕組みなのです。

安全性についての事実

無料なのは怪しい?いいえ。企業の有料サービスのように利用者からお金を得る仕組みが元々なく、世界中の開発者の共同作業で維持されているため、そもそも「回収する相手」を必要としません
誰が安全性を確認している?設計図が世界に公開されているため、セキュリティの専門家を含む世界中の誰もが中身をチェックできます。「多くの目で見られているものほど不具合が見つかりやすい」というのがOSSの安全性の基本的な考え方です
困ったときのサポートは?ツールによって異なります。有志の掲示板やコミュニティで教え合う形が基本ですが、SUICSのようにOSSの導入・設定を有料でお手伝いする専門サービスも一般的に存在します
ある日突然消えたりしない?一度公開された設計図は、誰でも複製・保存できます。特定の会社の都合で有料サービスが終了するのとは違い、開発が止まっても他の誰かが引き継いで動かし続けられます

よくある不安

無料の裏に広告や情報収集が隠れているのでは?
OSS自体の設計図は世界に公開されているため、こっそり広告や個人情報収集の仕組みを埋め込めば誰かに見つかります。実際にそうした事例が発覚し問題になることもありますが、「隠しごとがしにくい」構造そのものがOSSの信頼性を支えています。
誰が管理しているの?
ツールによって様々です。個人の有志、非営利団体、あるいは企業がベースを作り公開している場合もあります。管理者や貢献者の一覧も公開されていることが多く、匿名の得体の知れない誰かが動かしているわけではありません。
自分でプログラムを書けなくても使えるの?
使えます。多くのOSSは、プログラムを書けない人でも設定画面から使えるように作られています(WordPressが代表例です)。設計図が公開されていることと、使うために専門知識が必要なことは別の話です。
サポートしてくれる人はいないの?
いないわけではありません。無料の範囲では有志のコミュニティが頼りになりますが、導入設計や運用まで任せたい場合は、OSSの知識を持つ専門家に有料で依頼するという選択肢もあります。
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