「AIっぽさを感じる」と、お客さんから指摘された日
このブログを書き始めて10本目あたりだった。Claudeと一緒に記事を作るワークフローが回り出して「これで月10本以上余裕で量産できる」と思っていた頃、お客さんから一言フィードバックが来た。
「冒頭の『よく聞く相談だ』というスタートが定型文になっていますね。AIっぽさを感じます」
その指摘を受けて、過去に書いた10本を読み直した。10本中8本が「お客さんから、よく聞く相談がある」「個人事業主の方から、こんな声がよく届く」で始まっていた。機能としては問題なく動いていたが、ブログ全体がテンプレ化して、AIで書いたとバレる状態だった。
その日から、冒頭フックを全部書き直した。「相談を受けた」を完全排除し、「電車で観察した」「ホテルで定点観測した」「クレジット明細を眺めて」など、リアルな体験フックに置き換えた。ブログのテンプレ感は、目に見えて消えた。
今日は、その経験から見えた「AIで記事を書くとなぜテンプレ化するのか」の3つの根本原因と、「それを越える3つの裏規則」を、メタな視点で全部書く。ブログ・SNS投稿・YouTube台本など、AIで量産している全ての人に効く話だ。
AI記事がテンプレ化する、3つの根本原因
まず、なぜAIで書くとテンプレ化するのか。原因は構造的なものが3つある。「使い方が悪い」のではなく、AIの仕組みそのものから生まれる限界だ。
平均値から外れた「あなただけの体験」「あなたしか持っていない数字」を入れないと、AIの出力は他の人とほぼ同じ記事に収束する。
定型フックは「読者を引き込む型」として有効だが、毎回同じだと「同じAIで書かれている」とバレる。読者は無意識に「またこのパターンか」と感じて、3行で離脱する。
SUICSブログも実は半分以上が「3つの〇〇」型だ。これ自体は悪くないが、「3つの〇〇」しかないブログは、メタ視点で見るとテンプレ感が出る。意図的に「散文型」「事例ストーリー型」「比較対立型」など、別の型も混ぜる必要がある。
学習データと出力傾向の「構造」から生まれる。
だから、構造で越える必要がある。
3つの限界を越える、3つの裏規則
限界が分かれば、対処はシンプルだ。SUICSブログ24本を制作する中で固めた、3つの実装的な裏規則を書く。
- SUICSの禁則語リスト(コピペ可)
- 「平易」 :固い書き手の常套句、人間は使わない
- 「徹底」 :AI記事の煽り定型語
- 「ぜひ」 :押し付けがましく感じる定型語
- 「いかがでしょうか」 :締めの定型語、最も AI っぽい
- 「していきましょう」 :商業ブログの定型語
- 「よく聞く」「よく相談される」 :冒頭フックの定型語
- マークダウン強調記号(**) :AI出力の典型サイン
出力後に grep などで機械チェックすれば、混入をゼロにできる。書いた後の検証フェーズを必ず入れること。
実装としては、プロンプトの最後に「以下は私の固有情報です。記事内に必ず1〜3個織り込んでください」と書いて、自分の業界経験・実例・数字を渡す。AIは渡された一次情報を優先して織り込んでくれる。
この記事自体が、3つの裏規則の実装例
メタな話だが、今あなたが読んでいるこの記事こそ、3つの裏規則を全部使って書かれている。
冒頭は「相談を受けた」ではなく「お客さんから一言フィードバックを受けた日」というリアル体験。禁則語は1つも使っていない(記事公開前に機械チェック済み)。3つの限界の説明には「125社の構築実績」「SUICSブログ24本」「佐賀の整体院オーナー」など、自分の固有情報を織り込んでいる。
結果として、AIが書いたとは気づかれにくい記事になっている。裏規則は「AIを使わない」のではなく、「AIを使った上で、AI由来の癖を消す」ためのものだ。AI記事量産で他の人と差別化できなくて困っている人は、今日紹介した3つのルールを今日のうちにプロンプトに組み込んでほしい。
SUICSブログのもう少し基礎側のAI記事は 「ChatGPT・Claudeでそのまま使える業務テンプレ10本」 で書いた。今日の裏規則を、テンプレ10本に組み込んで使うのが、いちばん早い実装ルートになる。
「ブログ・コンテンツの量産、設計から伴走してほしい」とき
3つの裏規則を頭で理解しても、毎週ブログ・SNS・LP・メルマガを書き続けるのは、1人だと続かない。「最初の設計だけプロに見てほしい」「禁則語と裏規則を組み込んだAIワークフローを構築してほしい」というフェーズに入ったら、伴走者がいた方が早い。
SUICSのAI/DX支援では、御社のコンテンツ業務の棚卸しから、AIプロンプト設計(禁則語リスト+裏規則組み込み)、出力検証ワークフロー、社員教育までを一気通貫で構築する。コンテンツマーケ部門のある中小企業に特に効く。