Notes / AI & DX

ChatGPT・Claudeでそのまま使える
「業務テンプレ10本」、経営者の毎日に効く実用集

2026.05.12

18ヶ月の使用履歴を棚卸ししたら、10本に絞られた

先週、ChatGPTとClaudeの過去18ヶ月の使用履歴を、本気で棚卸ししてみた。出てきた会話履歴の数は、合わせて2,400件超。膨大に見えるが、よく見ると同じ「型」のプロンプトを、繰り返し使い回していることに気づいた。

テーマや具体的な内容こそ毎回違うが、骨組みは10種類くらいに収まっていた。文章を書かせる、長い資料を要約させる、事業を考える、リサーチさせる——どれも、同じ骨組みのプロンプトに「その日のテーマ」を差し込んでいるだけだった。

つまり、「10種類のテンプレを身体に染み込ませる」と、AIをほぼ毎日の業務に組み込める。100本も覚える必要はない。10本で十分。むしろ多すぎると、どれを使うか迷って手が止まる。

今日は、その10本を全部、コピペできる形でそのまま公開する。プロンプトの本文を出し惜しみせず置く。「AIに何を聞けばいいか分からない」という経営者・個人事業主は、今日のうちにブックマークして、明日から1本ずつ試してほしい。

10本の全体マップ

10本は、業務シーンで4カテゴリに分けられる。先に全体像を見てから、具体的なプロンプトに入る。

10 Templates Map
業務テンプレ10本の4カテゴリ分類
A ・ WRITING 文章作成系(3本) 01 / 営業メール返信3案 02 / SNS投稿の下書き整形 03 / 提案書の冒頭3パターン B ・ ORGANIZE 情報整理系(3本) 04 / 長文資料の要点抽出 05 / 議事録の整理 06 / 業界トレンドの調査 C ・ THINK 思考整理系(2本) 07 / 事業戦略の壁打ち 08 / お客さんの心理を想像 D ・ AUTOMATE 業務自動化系(2本) 09 / スプレッドシート関数 10 / タスクを分解してTODO化 毎週使うものに絞った10本

ChatGPTでもClaudeでも、ほぼ同じプロンプトで動く。違いがあるとすれば、文章の自然さで Claude が、画像生成や検索で ChatGPT が強い、という程度。3つのAIの使い分けについては 「ChatGPT・Claude・Gemini、18ヶ月使い分けてわかったリアルなルール」 で詳しく書いた。

A / 文章作成系(3本)

Template 01
営業メール・お客さん返信の3案出し
使うシーン:朝のメール返信、難しい返信に5分以上悩んだとき
以下のメールに対する返信を、トーンを変えて3案考えてください。 【受信したメール】 (ここに本文を貼る) 【私の立場・状況】 (私は何屋で、相手とはどんな関係か。1〜2行で) 【3案の方向性】 1案目:丁寧でフォーマル 2案目:少しカジュアル、距離を縮める 3案目:要点だけ短く、ビジネスライク 各案、宛名から署名まで完成形で書いてください。
使い方のコツ 最初から完璧な1案を求めるより、3案出してもらって良いとこ取りで自分で組み直す方が早い。15分悩む作業が3分で済む。
Template 02
SNS投稿の下書き整形
使うシーン:今日の出来事を投稿にしたい、ネタはあるが文章が散らかってる
以下の素材を、Instagram投稿のキャプションに整えてください。 【今日の素材(箇条書きでOK)】 ・○○○ ・○○○ ・○○○ 【整形の条件】 ・全体で400〜600文字 ・最初の1行で結論を見せる ・読者が「自分のこと」と感じるトーン ・最後にコメント or 保存を促す一文 絵文字は1〜2個までで自然に入れてください。
使い方のコツ 箇条書きで素材を投げ込むだけで、整った投稿文が返ってくる。文章を考える時間そのものが消える。
Template 03
提案書・営業資料の冒頭3パターン
使うシーン:提案書の最初の1ページが書けない、つかみのフレーズが出てこない
以下の提案について、冒頭1ページの「つかみ」を3パターン書いてください。 【提案先】 (業界・会社規模・担当者の役職) 【提案する商品・サービス】 (一言で) 【解決したい相手の課題】 (1〜2行で) 【3パターンの方向性】 1案:相手の課題を言語化するところから始める 2案:データ・事実から始める 3案:印象的な問いから始める 各案、150〜200文字で。
使い方のコツ 提案書の中身は決まっているのに「冒頭で固まる」のはあるある。3パターン出してもらって、自分の事業に合うトーンを選べばいい。

B / 情報整理系(3本)

Template 04
長文資料の要点抽出
使うシーン:30〜50ページのPDFや業界レポート、契約書を短時間で把握したい
添付した資料を読んで、以下の3つを抽出してください。 1. 全体の要点を3つの箇条書きで(各1行) 2. 自分の事業(○○業)に直接関係がありそうな部分を3つ 3. もしこの資料を相手に1分で説明するなら、何を話すか 事実と意見を分けて、事実は資料のページ番号を添えてください。
使い方のコツ ファイルをアップロードできるなら直接、できなければ重要そうな章だけコピペで貼り付ける。1時間の読解が5分に。
Template 05
議事録の整理(要点・宿題・次回MTG)
使うシーン:Zoom自動文字起こしが長すぎて、要点だけ拾いたい
以下の議事録(Zoom文字起こし)を、3つの軸で整理してください。 【議事録テキスト】 (ここに貼る) 【整理の軸】 1. 決まったこと(箇条書き) 2. 持ち帰り宿題(誰が/何を/いつまでに) 3. 次回MTGまでに確認すべき論点 最後に、議事録に登場した固有名詞(人名・会社名・サービス名)を一覧化してください。
使い方のコツ 商談後、文字起こしテキストをそのまま貼るだけ。15分の整理作業が、Claudeなら30秒で済む。
Template 06
業界トレンド・競合の最新情報リサーチ
使うシーン:商談前にクライアント業界をざっと把握したい、競合の最近の動きを知りたい
○○業界(地域:日本/規模:中小企業中心)について、 2026年の最新トレンドを以下の構造でまとめてください。 1. 業界全体の動向(3つの大きな潮流) 2. 中小企業がいま直面している課題(3つ) 3. デジタル・AI活用の最新事例(3つ、具体名つき) 4. これから1年で起きそうな変化(3つの仮説) ソース・引用元があれば添えてください。
使い方のコツ ChatGPTかGeminiでの方が、最新情報を取りに行ける。Claudeはやや古い知識ベース。商談前30分の準備に最適。

C / 思考整理系(2本)

Template 07
事業戦略の壁打ち
使うシーン:頭が詰まったとき、社内に同じ目線の相談相手がいないとき
私は○○業を経営している1人事業主/中小企業経営者です。 以下の悩み・テーマについて、論点整理を手伝ってください。 【今の状況】 (売上規模・顧客層・主な商品 / 3〜5行で) 【悩み・テーマ】 (何をどう判断すれば良いか分からないか / 3〜5行で) 【整理してほしいこと】 1. この問題の本質は何か(1〜2行で言語化) 2. 考えるべき論点を3つに整理 3. それぞれの論点ごとに、判断材料となる質問を2つずつ 4. 最後に、私が次に1つだけアクションするなら何か 私の代わりに考えるのではなく、私が考えやすくなる「整理」をお願いします。
使い方のコツ Claudeがいちばん得意。社外取締役・コンサルが横にいる感覚で使える。週1で開くと、思考がクリアになる。
Template 08
お客さんの心理を想像する(ペルソナ深掘り)
使うシーン:LP・営業資料・SNS投稿を書く前に、刺さるフレーズを掘り当てたい
私の商品・サービスのターゲット顧客を、1人の人物として深掘りしてください。 【商品・サービス】 (1行で) 【ターゲット顧客の輪郭】 (業種・規模・年齢・性別など、わかる範囲で) 【深掘りしてほしいこと】 1. この人が朝起きてから夜寝るまで、どんな1日を送っているか 2. この人が「今いちばん辛い」と感じている瞬間は何か 3. この人が「もしこれが解決したら…」と密かに願っているのは何か 4. この人がGoogleで検索しているキーワードは何か(5つ) 5. この人が触れている情報源(雑誌・SNS・人)は何か 具体的に1人の人物として書いてください。
使い方のコツ マーケティングの教科書に出てくる「ペルソナ設計」が、これ1本で30分で終わる。N1思考の起点になる。

D / 業務自動化系(2本)

Template 09
スプレッドシート・Excelの数式生成
使うシーン:複雑な条件で集計したい、関数を調べる時間が惜しい
Google スプレッドシートで、以下の処理をする数式を書いてください。 【データ構造】 ・A列:日付 ・B列:商品名 ・C列:金額 ・D列:ステータス(受注/キャンセル) 【やりたい処理】 (具体的に何を求めたいか、1〜2行で) 例:「2026年5月の、受注ステータスの商品Aの合計金額を求めたい」 【出力形式】 1. 数式(コピペできる形) 2. その数式が何をしているか、行ごとの簡単な説明 3. もし別の書き方があれば、その代替案も
使い方のコツ SUMIFS / QUERY / FILTER などの複雑関数も、自然な日本語で指示するだけで動く形が返ってくる。関数を覚える必要がなくなる。
Template 10
大きいタスクを、TODO化して分解
使うシーン:新しいプロジェクトの第一歩、何から手を付けるか分からないとき
以下のタスクを、実行可能な細かいTODOに分解してください。 【ゴール】 (何を達成したいか、1〜2行で) 【現状】 (今どこまでできているか、3〜5行で) 【期限】 (いつまでに) 【分解の条件】 1. 各TODOは「1〜3時間で終わる」粒度まで細かく 2. 順番に並べる(前提条件があるものは後ろに) 3. 各TODOに、所要時間の目安をつける 4. 最後に「最初の1つだけやるなら何か」を1行で 実行する人は自分一人前提でお願いします。
使い方のコツ 「やることが多すぎて動けない」状態を解消する。出てきたTODOをそのままタスク管理ツールに貼ればOK。
「100本のプロンプト」より
「10本を毎週使う」方が、
AIは業務の相棒になる。

10本を「使いこなす」ための、3つのコツ

テンプレを手に入れただけでは、定着しない。18ヶ月の試行錯誤で見えた「定着のコツ」は3つだけ。

01
「マイテンプレ集」を1つのドキュメントにまとめる
Notion・Google Docs・メモアプリ、なんでもいい。10本のテンプレを1ページに集約しておく。AIを開くたびに「あ、これだ」と取り出せる状態にすることが、定着の第一歩。記憶に頼らない仕組みを作る。
02
テンプレを「自分の言葉」に置き換えていく
最初はコピペで使う。3〜4回使ったら、自分の業種・自分の口調・自分のお客さんに合わせて少しずつ書き換える。1ヶ月後には「自分専用テンプレ10本」になっている。これが、競合よりずっと速いAI活用の土台になる。
03
「使ったタイミング」をカレンダーに予定として入れる
「気が向いたら使う」は、ほぼ使わない。「月曜の朝、メール返信を Template 01 で」「金曜の夜、議事録整理を Template 05 で」と、業務カレンダーに具体的な使用予定を入れる。1ヶ月で習慣化する。

「会社全体でAIを使い分けたい」フェーズに入ったら

個人で10本のテンプレを回すぶんには、今日のコピペで十分始められる。ただ、「会社の全社員に同じテンプレを配って、業務を統一したい」「経理・営業・マーケで部署ごとのテンプレを設計したい」フェーズに入ると、自分だけでは設計しきれない。

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